慶應志木か、開成か!? 3 

どこの学校を選択するかについて、夫の父が言ってくれた言葉、「偏差値や金額は関係ない。本人の行きたいところに行かせてあげなさい」ありがたい限りです でも、今回の慶應志木か開成かの問題は、押さえとしての話。大人の駆け引き的な話です。やっぱり、どっちを取るべきか、答えが出ない。

客観的に見て、あの子のタイプは慶應? 開成? どっちだろう? 実際の慶應志木、開成の様子はどうなんだろう…? 

最後の切り札! サピックスの先生に相談

これはサピックスの先生に相談するしかない 慶應、開成、に毎年生徒を次々と送り出し、長男の勉強ぶりや性格を知っているピックスの先生に聞いてみるのが一番!と電話で相談してみることにしました。

この時期は3年担任であり塾長のK先生、授業はありませんが中3の生徒のために夜遅くまで常駐して下さっています。

K先生のアドバイスによると、慶應と開成、学校のカラ―と本人の性格を考えるのも大切だが、大学受験を視野に入れて決断するべきとのことでした!

先生のアドバイスの内容

先生のアドバイス内容のポイントとしては:

  • 慶應に行くなら全員慶應に入れるので、大学受験の必要はなし。
  • 開成に行くなら大学受験は必須。
  • 昨今国立大学の入試は大変狭き門になってきている。理系ならなおさら。それでも国立大学に挑む意志があるかどうかでどちらにするか判断。挑むつもりなら開成。そうでないなら慶應。
  • 開成に行くなら、イコール大学受験で国立大突破を目指すということ。国立を目指すなら絶対に突破する!という強い意志が必要。
  • しかし、高校生は最も遊びたい年頃。その一方で大学受験は自分自身でストイックにやっていくもの。大学受験は高校受験までと違い、大人に言われてやるものではない。入学後も緩みきらずに自分を律して自発的に勉強する覚悟があるか?
  • これまでの長男の様子からは、彼は“趣味人”だからそこまでやるかどうか(先生方がハラハラするほど部活、生徒会、文化祭に夢中な子でした)。
  • ただ、入学してから周りに刺激されて猛勉強するようになることも十分ある。
  • 今の性格が緩いからといって開成で通用しないとは限らない。
  • 入学後の本人次第。性格的なものでは現時点では決められるものではない。
  • 開成ギリギリ合格だったとしても、やめたほうがいいかというと、これもまた違う。入学後、本人次第でいかようにも変わる。
  • 慶應志木は落ち着いた雰囲気のとても良い学校。「塾高よりも志木! 」と、あえて志木を選ぶ生徒も少なくない。
  • 慶應は私立の雄だけあり、高校としては他校では考えられないほどの最高の設備が整っている。
  • 大学受験に不安があるなら慶應を取るのも、大変リーズナブル。
  • 慶應は高校→大学とつながっているので、友だち関係も続く。OBなどの結束も強い。一生の友人に出会うチャンスでもある。

ということでした。

あーでもない、こーでもない、と約1時間話した上で、なんとなーく、開成に受かるなら大学受験の競争にも十分な結果を出せると考えて開成の方がいい…?? という雰囲気で、とりあえず話を終えました。

サピックスの先生はカウンセラーとしても優秀かも

K先生、断定的なご意見は決して言われませんでした。いろいろお考えはあるでしょうが、ここは家族の決断ですからね、やはり。ご自分の意見が、生徒とその家族の考えを良くも悪くも大きく左右してしまうことも重々わきまえていらっしゃるようでした。すごーく大人 

しかし、さすがK先生! 普段の塾講師としての弁舌豊かなお話しぶりとは打って変わって、素晴らしい聞き役ぶり! 「心理カウンセラーやれるよ!」と勧めたくなるほどでした。 そして次々と沸き出てくる私の疑問・質問のモヤモヤを丁寧に相槌を打ちながら整理して下さり、考える材料として、“現場感”を持った情報を具体的にインプットして下さいました。おかげで混ぜ混ぜだった気分がスッキリ整理されました。

んなに忙しいときに1時間もの電話におつきあいくださり感謝でした!