合否発表は入学手続き締切と絡んだ駆け引きが展開
『Zクラスの受験スケジュール4』で、入試スケジュールを進めて行く中で、受験した学校の合格発表が次々と出るので、結果が出るたびに精神的に揺さぶられるという話をしましたが、それというのは、ただ単に受かった! ヽ(^o^)丿落ちた! (T_T) と感情的に翻弄される、ということだけではありません。入学手続きの締切日という現実的な条件も絡んで、受かった!ヽ(^o^)丿 落ちた!(T_T) 騒ぎだけではなく、より深刻に、悶々とさせられます
長男の受験校の合格発表と入学手続き日をリストすると…
たとえばのケースとして長男の受験校の合格発表日&入学手続締日をリストしてみます。それぞれの学校の入学手続き締切日と、他校の合格発表を照らし合わせてみてください。
西大和学園
- 合格発表: 1月29日
- 入学手続: 2月 5日まで
慶應志木
- 合格発表: 2月12日 10:00-
- 入学手続: 2月12日 10:00-15:00
開成高校
- 合格発表: 2月12日 13:00-
- 入学手続: 2月13日 9:00-12:00
桐蔭学園
- 合格発表: 2月13日 10:00-
- 入学手続: 2月18日 14:00まで
慶應義塾高校
- 合格発表: 2月16日 13:30-17:00
- 入学手続: 2月17日、18日 13:30-17:00 (入学手続きは受験番号により17日、18日に振り分け)
筑波大付属駒場高校
- 合格発表:2月15日 15:00-19:00
- 入学手続説明会: 2月18日10:00 (入学手続き説明会に出席しなかった者は入学辞退とみなす)
入学手続 :2月22日、23日
横浜翠嵐高校
- 合格発表: 2月29日 10:00-12:00
- 入学手続: 3月 3日
前哨戦である西大和学園は、首都圏難関校の連日入試の始まる2月10日の前に入学手続きを締め切ってしまいます。慶應志木と開成高校の合格発表は同じ日。そして慶應志木は開成高校の合格発表が出た2時間後に入学手続きを締切ります。 開成高校は、慶應義塾高校と筑波大附属高校の結果が出る前に入学手続きを締め切ってしまう。そして神奈川県の公立高校の合格発表は、全ての私立・国立の手続きの嵐がすっかり終わった後。都立も同じく。
押さえ校は競合校の合否発表前に入学手続き締切が!
そうなのです! 次々と合格発表を出しては、次々と入学手続きを締め切ってしまうのです! 大まかな傾向として学校の偏差値レベルは入試スケジュール後半になるにつれて上がります。そして国立、公立は最も後。要するに本命とされる学校の入試は後半に集中し、押さえ校の入学手続きは本命の結果が出る前に締め切られてしまう、という構図。 受験者側としては国立も公立も結果がぜーんぶ分かったあとに、「さてどこにしようかな♪」と並べて決めたいところなのに(>_<)。 しかし、学校側もプライドもあるでしょうし、経営もかかっているでしょう。のん気に待ってはくれません。
そして、入学手続きとは、入学金を納入することで成立します。つまりお金が絡む ある程度のまとまった金額を納入させる形で学校側は入学への本気度を測ります。
多くの学校の入学手続き時に必要な金額は30万~40万程度。慶應などは前期の授業料もプラスして約90万円を支払わなくてはなりません! そして合格手続き後に入学辞退をした場合、入学金は返ってきません(慶應は入学金以外の金額、授業料は返してくれます)。つまり安易に納入すると”捨て金”が発生することに お金持ちだったら、何も考えずに受かったそばから払えばいいのでしょうが、庶民の我が家にとってこれはかなり真剣な問題です
しかも、これらの難関校はレベルも人気も拮抗していて、学校側としても生徒の奪い合いなのでしょう。天秤にかけられる高校の合格発表日に入学手続きの締切日をぶつけては「どっちにするの?」と決断を迫ります。猶予時間が非常に短いところもあり、30万が大金の我が家にとっては、
クラクラと頭が痛く、ハラハラドキドキ、キョーレツな思い出となりました。
このかけひき、度々サピックスの先生から保護者会の時に話を聞いてはいましたが、のん気な私は、分かっていたつもりで、結局まるで意味が分ってなかった! 当事者になってみてやっと、「えーーーっ!?なんだこれ!?」とその大変さに気付いたのでした。具体的にどこでクラクラしたかは、後ほどお話ししたいと思います。