中学生ママのランチの議題は“内申問題”
中学生ママのランチの話題は「内申取れない(>_<)!」がメイン。中3ともなると「どーしよーっ!」と嘆きのテンションが上がります。
ママ友ランチの話題は、その他にも、子どもの部活、友だち関係、家族の話、ママの趣味、グルメ、健康…と、とりとめもなくぐるぐる回るものですが、中3の夏前ごろから話題の終着点は必ず「内申取れない(>_<)!」となり、会話は何周も、何周も、制限時間まで延々ぐるぐると回ります。
ママ友のづきあいの鉄則といえば、「広く、浅く。プライベートに触れる話題は出さないこと」。中学生のママ友となれば、ママ友づきあいの技もお互い年季入ってます。自分のプライバシーを公開しなくても、相手のバックグラウンドを知らなくても、結構平気で何時間でも楽しくおしゃべりできてしまう。
私自身、かなり仲良しなママ友でも、そのママの年齢やママになる前の経歴など結局知らないままでおつきあいをしている人たちが結構います。ここまできたら、もうそんなの関係ないって感じで それはそれで楽しいものです。
そして、高度なママ友スキルを持つ中学生ママたちは、タブーな話題は出さない、突っ込まないという、話題のチョイスについても相当なマナー優等生。なので、お互いの経歴や、教育や受験についての考えも、我が子がどの程度の成績かもお互い絶対にカミングアウトしません。
そして今の公立中学校の成績は絶対評価。そのため我が子の成績がクラスや学年で実際のところどのあたりなのか具体的には分かりません。定期テストの平均点さえ教えてもらえないことも多いです。
その上、昨今は個人情報保護の観点からか? 最高点が誰かや成績順位も公表されません。まあ最高点や順位については、変に煽られなくて済むので良いですが、せめて平均点は教えて貰いたいです。
- お互いの志望校がどこか知らない
- 親の経歴(教育方針)を知らない
- クラスや学年で、自分の成績がどのあたりに位置するのか分からない
- 平均点が公表されない
こんな、ないないづくしの状態で、何もかも聞かないまま、一緒にランチをするママ友と、お互い向かい合って「内申、大変だよね~(>_<)!」という話題で盛り上がるのです。
お互いどのレベルの話をしているのか…!?
コアな部分に触れず会話を延々と続けられる超高度なママ友スキル
こうしてみると、全く状況が違うかもしれない相手と、かなりギリギリ、崖っぷちな会話をしてます。 下手したら、「オール5をキープするのが大変! 」という意味で「内申取れない!」って言っているママと、「このままでは高校どこも受からない! 」という意味で「内申取れない!」と言っているママが、「内申取れない!」という共通のキーワードで盛り上がっちゃってるわけですから。かなりシュールです(~_~;)
…でも、母としては、どのランクの志望校でも大変さは同じこと。思うように内申取れないハラハラ感は同じことで…。その気持ちの共有だけで何時間でも会話がもってしまうのです。ママランチ、ある意味、偉大!!
受験が終わり、蓋を開けてみると、なんだかんだ言って、皆さま順当に、「なるほど~○○君に合ってる!」、「頑張ったね~」という結果におさまっていました。
あのランチでの嘆きっぷりは、「3が取れない!」、「1と2ばっか(T_T)」と言っているかに思えましたが、実は「オール5が取れない!」、「志望校にあと1足りない!」という、とても高レベルのお嘆きだったご様子で…。内申点は、きっとうちが一番下でしたよ。
ママ友会話、悪気はありませんが、鵜呑みにしない方がいいかもね(^_^;)