学力向上進学重点校:湘南 翠嵐 厚木 柏陽 川和 それぞれの特徴は?

神奈川県の公立高校には神奈川教育委員会が指定した学力向上進学重点校というものがあります。

「学力向上進学重点校」ってなんだか長くて覚えにくい称号ですが〜。
「向上」と「進学」をついついひっくり返してしまいがちww

それってどういう位置付けのものなのでしょうかー?

 

学力向上進学重点校とは?

学力向上進学重点校とは、神奈川県教育委員会から指定された、大学進学指導の充実を図り進学実績向上に重点を置いた県立高等学校のこと。(参照:ウィキペディア「学力向上進学重点校」

要するに、めっちゃ優秀な学校、神奈川県内トップの高校ということです。

この学力向上進学重点校の指定は2007年から始まりました。
その頃の公立高校のレベルは私立の中高一貫校にすっかり水を開けられた状態。
この状況を県の教育委員会が憂慮して改革に取り組みましたが、
学力向上進学重点校の指定はその改革の一環です。

まずは2005年に学区を撤廃して県内の高校を自由に選択できるようにして
2007年には学力向上進学重点校の指定を行いました。
全県からトップ層の生徒を指定校に集中させて私立中高一貫校と同等またはそれ以上の競争力を持てるようにするという試みです。

学力向上進学重点校の指定は定期的に見直され、条件を満たせば学力向上進学重点校に指定されます。
「優秀な学校」のお墨付きを貰えるならブランド力アップなので高校側もそれを目指して頑張るようになるという構図。

学力向上進学重点校は具体的にどの学校?

2018年より

横浜翠嵐高等学校

湘南高等学校

柏陽高等学校

厚木高等学校

の4項が指定されています。

そしてさらに2021年度より

川和高等学校が加わりました。

現在の学力向上進学重点校は、以上の5校になります。

 

湘南、翠嵐、柏陽、厚木、川和 それぞれのキャラ分け

これらの5校どれも優秀ですが、
偏差値ランク的にも僅かに違いがありますし、
それぞれ伝統校なので、カラーもそれぞれ。

urashimamamaが認識しているイメージをそれぞれ解説します。

 

5校の偏差値の序列

出している団体によって偏差値はビミョーに違いがあります。
偏差値レベルのランキングイメージは、

1. 横浜翠嵐
2. 湘南高校
3. 柏陽高校
4. 厚木高校
5. 川和高校

って感じ。

 

偏差値を出している団体によって数値は少しずつ違いますが、イメージとしては

翠嵐高校がダントツ1位。
1ポイント差で湘南高校が追う形。
湘南の2〜3ポイント程度下に柏陽がいて、その1ポイント程下に厚木か川和という構図。厚木と川和は偏差値表によっては同等だったり、序列が入れ替わっていたり。
ただ
どっちが上だとしても、厚木高校と川和高校のポイント差はわずか1程度。そして柏陽高校と厚木or川和の差も1〜2ポイント程度。要するに、翠嵐、湘南の2校が突出。
2〜3ポイント下に
柏陽、厚木、川和が偏差値表によって前後はあれどほぼほぼ一緒で固まってるって感じ。

ちなみに長女の通うSTEPが出している偏差値は以下:

1.  翠嵐 65
2.  湘南 64
3.  柏陽 62
4. 厚木 61
5. 川和 61

となっています。

横浜翠嵐高校のキャラ

翠嵐高校は勉強第一のイメージ。
月に1回模試があるそうで超勉強熱心。

そして国立志向が強い。
現役で国立大、東大合格者を多く出しています。

2021年春には東大合格者を50人出しましたからねえ。
高校としてもその方針に間違いなかったと確信しているところだと思います。
今後もこの路線を爆進していくと思われます。

その分部活は勉強を邪魔しない程度にやるという方針。
部活で青春したい子にとってはちょっと物足りないかもしれません。

でもだからといって勉強オンリーというワケではなく体育祭、文化祭などの行事は盛り上がるみたい。
賢い子たちの集まりだからメリハリが効かせて楽しめているのだと思います。

 

湘南高校のキャラ

「極めて高いレベルの文武両道」を目指すという教育方針で
翠嵐高校とは対局で、部活・行事で青春しまくれるイメージです。

説明会を聞いて驚いたのは、高3の夏休みも毎日登校して体育祭のパネル制作をするらしいですー。
通常の高校では部活引退して受験体制にシフトする高3夏休みで!

翠嵐が毎月模試があるのに対して、湘南高校では月替わりのクラス対抗のスポーツ大会。
駅伝大会とか、球技大会とかが月毎にありクラス対抗で競い、年間総合優勝を目指すらしいです。

部活もすごーーーく熱心らしいし。

きっと高校生にとっては最高に楽しいですよね。
でも、楽し過ぎて弾けちゃう可能性も高いだろうなあ。

優秀な生徒たちの集まりなのでバランスよくそつなくこなす子も多いようですが。

でも浪人覚悟で高校生活をエンジョイする人も珍しくないようです。
「うちの高校は4年制」とか言っちゃう子もいるらしいですw

そうとう大人でないと、自律できないと身持ち崩しそう…www

進路としては早稲田大学への進学多数。
何年か前、早稲田大学進学者が日本で最も多い高校と評されていました。

 

柏陽高校のキャラ

神奈川県南西部の高校。
横浜市栄区にあります。

同じ横浜でもurashimamamaの地域からは少し離れているので結局見学には行かなかったので
STEPの説明会などで見た程度の情報量ではありますが…

柏陽高校=現役国立大合格に強いと言われています。

勉強だけでなく、部活も行事も全力投球を謳っているようですが
「国立大進学に強い」というとことからかな、
部活行事よりも勉強という印象があります。

柏陽=プチ翠嵐のイメージです。

厚木高校のキャラ

県央〜県西部の地域の生徒が目指す進学校というイメージです。

文科省が指定するSSH(スーパーサイエンスハイスクール)でもあるので勉強熱心なイメージもありますね。

川和高校のキャラ

川和高校は「高次元の文武両道」がモットー。
部活が非常に盛んで有名。
「部活の川和」なんて言われ方をすることがあります。

かつては部活入部率100%と言われていました。
最近は学力向上進学重点校に指定に向けて、というか翠嵐の競争率激化により川和に成績優秀者が流れてきているためか、僅かに部活入っていない人も出てきているみたいです。
現在は98%の入部率。
大して変わりないかww

「文武両道」、部活が盛んということからプチ湘南のイメージ。

大学の進学先としては、早慶MARCH、横国多数。
特に特徴的なのはMARCHが多く、2020年の合格実績ではMARCH合格者日本一でした。

まとめ:翠嵐、湘南、柏陽、厚木、川和 どれを選ぶ?

これらの学力向上進学重点校の5校を志望校とする場合の選び方としては

偏差値ランク的に

翠嵐 or 湘南

柏 or  厚木  or  川和

の2パターンの選択となります。

翠嵐 or  湘南?

部活や行事より勉強中心がいい。
大学受験頑張りたい、国立大目指したいと強く思うなら翠嵐。

勉強だけでなく、部活も行事も高校生活エンジョイしたい!と思うなら湘南。
ただ勉強以外の活動がハンパなく濃いようなので、そこまで何もかも全力投球でやりたいのか、やれるのかも冷静に考えた方がいいかも。

 

柏陽  or  厚木  or  川和?

この3校の選び方としては、

まずは県央〜県西部の方は、柏陽、川和へのこだわりが特に無ければ、通学のし易さから厚木一択でいいと思います。
逆に、urashimamamaが住む横浜北東部の地域の人にとっては遠いので特にこだわりがなければ厚木高校は選択肢から消えます。

そして翠嵐or湘南の選択と同じパターンで、

国立大に強い、部活より勉強 →   柏陽
部活も行事も楽しみたい   →   川和

という選択にはなりますが、
学力レベルはほぼ同等、大学進学レベルも大差ないイメージなので
通学時間を優先して自宅からより近くを選べばいいのではないかと思います。

 

以上が神奈川県公立高校の学力向上進学重点校5校のurashimamammaのざっくりイメージです。
皆様の志望校選択の参考になればと思います。