【高校受験2021】神奈川県 併願校の選び方 “併願確約”って?

12月は志望校の最終確定へ

いよいよ12月になりました。
中3生は、いよいよ志望校を最終的に確定する時期ですね。

東京、神奈川の高校受験では、志望校を定める際、併願校を決める必要があります。
1校だけしか受けなくて不合格になってしまったら大変ですからね。
自分が進学希望する学校をいくつかピックアップするのはもちろんですが、それと神奈川県の場合は“併願確約”の高校を設定することも必要です。

“併願確約”って?と初めての方は聞き慣れない言葉だと思います。

今回はこの“併願確約校”についての説明と、併願確約校の選び方についてのポイントについて説明したいと思います。

現中3生は、ほぼほぼ志望校は確定しているかと思いますが、最終チェックの材料にぜひご活用ください。
受験はこれからの皆様はぜひご参考に。

私立の“併願確約”(神奈川県)とは?

これは神奈川独自のルールのようなのですが。

公立高校を第一志望とする場合、第一志望の公立校が不合格だった場合に、私立高に合格を保証するシステムです。

公立高校は同日一斉に受けるので、一校しか受験できません。
そして公立高校の合格発表は一番遅いタイミング。
公立しか行きたくない!と一校しか受けずにいて、ふたを開けたら不合格ってなると、行ける学校どこにも無くなっちゃいますから!

なので、当日の入試に失敗しても“併願確約校”なら自動で合格が貰えるようになっているのです。
高校浪人をゼロにするための、要するに“セーフティネット”です。

この“併願確約”の条件は内申点!

それぞれの学校に併願確約として受験する場合の内申基準が設けられていて、それをクリアすれば、当日の受験はセレモニー状態。
当日試験を受けるときの素行などに問題が無い限りは自動的に合格となります。

 

12月の志望校決定の三者面談:一番のポイントは、“併願確約”の決定

中学校では、12月初旬に志望校確定の三者面談が行われます。
この面談で中学校の先生が確認する最大のポイントは次の2つ。

  • 志望校の中に“併願確約”が設定されているかどうか。
  • 生徒の内申点が志望する併願確約校の内申基準をクリアしているかどうか。

11月末に内申点が確定するので、それて照らし合わせてクリアしていればOKとなります。

公立中学の先生は、生徒の模試の順位や偏差値のし情報は持っていないので、合格可能性についてコメントのしようがありません。

中学校の先生が持っている情報は、各高校の内申基準とその生徒の内申点。
内申ビミョーでも筆記試験が強ければ合格の可能性も十分あります。
なので内申点だけでは、明らかに無謀な学校を志望していない限り、やめなさいとは言わないですね。

中学校の先生は第一志望が確実かどうか言い切れない分、志望校の中に併願確約校を組み込まれていないかをチェックして、万が一第一志望が不合格でも生徒が路頭に迷わない志望校プランを作る、というのがのが12月の面談、ということ。

 

しかしそんな併願確約:内申基準が意外に厳しい!

そんな受験生のセーフティネット、“救済措置”である併願確約ですが…結構内申基準が実は厳しい!

第一志望に比べてなるべく同レベルの学校を…となると、特にSSKH狙いの場合は、ほぼオール5レベルでないと。
5科42点以上が条件になっているところが殆どだと思います。

内申基準は近年より高くなっている傾向が。
昨年の次男の受験で併願確約校を調べましたが、長男のが受験した時よりも点数基準が高くなってきているなあと実感。
長男は内申点は全然ダメだったので、あの時でよかったよと。
長男、次男の時代に受験したら併願確約どこにすればいいか…ムリでした汗

 

学校側の言い分としては、内申点だけで合格OKにしてあげるんだからと、相場を吊り上げているわけで。
学校側としては、この併願確約、正規で受ける受験生よりも上レベルの生徒をゲットできる美味しいシステムではあります。
上位層の生徒をゲットできれば、大学合格実績が良くなる可能性大。

セーフティネットと言いつつ、生徒よりも学校にとって有利になっている感があります…。

 

 

基本は公立1校+併願確約1校。しかしオープン受験に併願確約を絡めることも

このシステム。
基本は公立を第一志望とする場合に、併願OKと言ってくれる私立なので、本来は公立1校と併願確約1校という受験パターンになります。

併願OKと言ってくれる私立高校、公立はOKでも競合関係にある他の面倒まで見てあげないよって考えのところが殆どなので。
だから公立校と、併願私立の一つずつの2校のみを志望するパターンが公立受験の通常モード。

しかし、そんな感じに併願確約の内申基準点が高騰している状態なので、SSKHを受ける生徒にとっては、その私立に進学するとなるとちょっと心外…となる場合も多い。

そこで、私立のオープン受験校も受けてみたいなあ~という心理にもなります。

実は併願確約の高校の中には、「公立以外にも他の私立高を受験していいよ~」と言っていくれている私立校もいくつかあるのでそういった高校をチョイスして複数の私立高を受験といった作戦パターンを取ることも可能です。
最近はこのパターンを取るケースが長男の時代よりも多くなってきている気がします。

 

「公立以外にも私立高を受験していいよ~」と言ってく私立高の代表格は、urashimamama家周辺では桐蔭学園です。
我が家も桐蔭学園を併願確約に設定しました。

 

 

書類提出だけでOKな学校も

殆どの併願確約、セレモニー的に受験だけはするのですが、中には願書書類提出だけで合格にしてくれる学校もあります。
そのような学校を利用すると、一日空くのでオープンで複数校を受験する場合は一日稼ぐことができて便利。

書類選考のみでOKの代表格も桐蔭学園です。

 

 

入学手続き金の延納があるかどうかも要チェック

コレ、受験期に突入するまでイメージできるようできない重要ポイント。
お金の問題!

受験は合格もらって「よかったワーイ!」で終わりじゃありません。
合格の権利を確定させるのは入学手続金を納入させること!

神奈川県、東京都の私立高の入試は2月10日前後。
合格発表は大体その2,3日後。
合格手続=入学手続金納入の締め切りは2月15日前後。

それに対して公立高校の合格発表は2月末日です。

ということは、基本的に入学金を支払わねばなりません。
公立に絶対行くつもりでも、万が一を考えたら入学手続きはするべき。
しかし私立高の入学金って大体30万くらいします。

30万の金額はなかなか大きいですよね。
大学ならまだしも高校ではキツイと多くの方は思うのでは。

 

そこで…併願確約の高校の中には「公立の入試結果が出るまで待ちますよ~!」という高校があります。
そのような学校を活用するのが堅実な道かと!

入学手続金の延納!
長男の受験の時、サピックスではオープン受験しか選択肢が無い雰囲気だったので「内申点クリアすれば桐蔭学園」一点の選択肢だったのでそんな学校があるとはつゆ知らず!
そういった併願私立の情報については公立専門塾の先生の方が知識豊富です。

そして学習塾ステップのブログ、2021年の延納可能な併願校がリストされていました。ご参考にしてください。
↓↓

ステップあれこれブログ

 

併願校の選び方まとめ

ステップ、湘南ゼミナールなどの公立高校受験をメインターゲットとする塾では、「この公立校レベルならこの併願校」とどの併願校を抱き合わせるかという併願パターンも豊富です。

内申点がクリアしているかどうかも大切ですが、実際受験シーズンに突入すると、お金の問題も心配になってきます。
ハッキリ言って入るつもりの無い学校に入学金を支払うのはとてもストレス!笑

  • 内申点
  • 学校の内容=本人に合っているかどうか
  • 受験スケジュール

上記の内容に加えて

  • 入学金納入スケジュール

もチェックすることをお勧めします。