【2021首都圏 高校受験】慶應義塾高校の学費はやっぱり高い!?

2020年も10月下旬となりました。
中3の皆様は志望校の最終決定に向けて候補を絞らなくてはならない時期ですね。
今年はコロナ禍での混乱の中、現中3の皆様のご家庭ではいろいろと大変な思いをされていらっしゃるかと思います。

先日、神奈川県の中学受験・高校受験・大学受験の情報サイト「カナガク」で、神奈川県私立高校の授業料ランキングが1」が発表されていました(実際の記事はコチラ→カナガク「神奈川県私立う高校授業料ランキング2021」)。

 

【神奈川県高校授業料ランキング2021】 慶應義塾高校は何位?

このランキング、神奈川県教育委員会の発表に基づくものです。

学校名 授業料(円) 授業料以外の
入学年時納付金(円)
慶應義塾湘南藤沢高等部 860,000 270,000
2 慶應義塾高校 740,000 200,000
160,000
4 法政大学国際高校
245,000
5 中央大学付属横浜高校 588,000 290,000
6 桐蔭学園高校 534,000 109,300
7 法政大学第二高校 528,000 320,000
8 日本大学高校 516,000 187,500
9 桐光学園高校 516,000 176,000
10 日本女子大学付属高校 511,000 285,500

 

輝くナンバーワンは、慶應湘南藤沢(SFC)。
他の学校を大きく引き離し、授業料以外も含めた入学時納入金はなんと100万円超!

そして2番は慶應義塾高校!
入学時納入金合計は94万円。
これがurashimamama家が、「ええ?これ全部耳揃えろってかっ!?」と受験シーズンに突入してからやっと現実を知りビビった94万円でっすー!笑
そうねーこの10月の内に覚悟しておいたほうがいいですねー。
特に、urashimamama家のような元々第一志望でないご家庭では、意識がそこに向いてない分見落としがちですから~。

ということで、見事に慶應2校がツートップを占めましたーーー!!!
わーい!
って違うだろーっ!

高い!
そう高いのです~泣!

慶應に続いて、法政、中央、日大…と大学附属校が10位までの殆どを占めています。
大学進学のための上納金ってことなのでしょうかね。

でも数ある附属校の中でも慶應は他を大きく10万以上引き離しています!

そうよね~。
だから慶應は、高いイメージがついてるんだなあ!

 

慶應の学費は確かに高いけど…そうでもない理由5つ

確かに高校で入学時に100万円かかるとは、他の学校に比べると高額です。
ベスト10位内でも他はトータル70万円前後って感じですから。
今回のこのランキングを見ると下10位はトータル50万円くらいだし。

確かに、入学手続した当時は「たっかーーーい!」というイメージがありました。
もちろん入った後も高いに変わりはありませんでしたが、実際に高校生活を送ってみると他の高校に比べて突拍子もなく学費がかかるということはないのかなあとも思いました。

確かに湘南藤沢は、100万円越えなので、高いかもしれませんが、慶應義塾高校の場合はトータルしてみるとそこまで高くないって感じ。

それはなぜかというと以下の3つの理由からです。

年間トータルで見ると他の上位校との差は大きくない

このカナガクのランキングは、授業料のみのランキングです。
なので、一見他の学校と比べて、慶應の2校は突出して高いように感じますが、初年度納入金としてトータル金額でランキングしてみると、以下のように変わります。

学校名 授業料(円) 授業料以外の
入学年時納付金(円)
初年度納入金合計(円)
慶應義塾湘南藤沢高等部 860,000 270,000 1,130,000
2 慶應義塾高校 740,000 200,000    940,000
3 法政大学国際高校
245,000    895,000
4 中央大学付属横浜高校 588,000 290,000    878,000
5 法政大学第二高校 528,000 320,000    848,000
6 星槎高校 670,000 160,000   830,000
7 日本女子大学付属高校 511,000 285,500   796,500
8 日本大学高校 516,000 187,500    703,500
9 桐光学園高校 516,000 176,000    692,000
10 桐蔭学園高校 534,000 109,300    643,300

 

確かに初年度納入額トータルでも慶應は1位、2位を譲りません笑。
でも少なくとも慶應義塾高校は、第5位までの法政、中央と10万円も差がありません。
10万の差というのも年間費用ですしね。

だったら、慶應に入れちゃうなら万々歳なのではと思える金額かと。

 

1.慶應の学費はコレだけ!の明朗会計

慶應の学費はこうやって見ると他に比べて高い!
ですが、本当にこれが全ての金額と言っていいほどの明朗会計です!

あとかかる金額といえば、

  • 高校入学時に音楽か美術か選択しますが、その教材費
  • 選択旅行(=修学旅行)
  • 各学年の教科書代(これはどこの学校もかかります当然)

コレだけ!

音楽が美術のそれぞれの教材費といっても、音楽は5千円前後だし、美術も2万円かからなかったと思います。
選択旅行は3年間に1度行けばOKでコースも予算に合わせて選べます。
アメリカLAツアーは30万円以上でしたが、他のツアーは10万円前後だったかと。

学費として支払うべきものはホントのホントにこれだけでした。

それに対して、他の私立高校に進学したお子さんのママさんたちの話を聞くと、

  • 毎年、進学時に「諸経費」、「設備費」、「教材費」などの費用がオプションで10万円以上かかる
  • 模試の費用や補習の費用が別でかかる
  • 毎年スキー旅行や海外旅行やら宿泊旅行があって、そういったイベント費用に10万~20万かかる

…等々。
ちょいちょいちょいちょい別枠の費用を次々とトッピングされて大変!という話をよく聞きました。

皆さん慶應のこと「高い!」「高い!」って言ってくれてるけど、そんなオプションまみれだったら、きっとアナタたちの学費の方が優に超えてる…と、urashimamamaはママ友の話を聞きながらよく思っていました。

慶應、学費の見せ方が正直過ぎるんだろうなあきっと。

 

2.制服などの備品も特に高価なものはなし

私立高校ではよくYシャツや靴下まで校章の刺繍が入ってたりして指定の業者で購入しないとダメみたいな学校よくありますよね。

それが塾高では全くありません。

校則も学ラン着て来なさいね~くらいで。
あとは、ローファーも鞄も公立学校みたいに好きなお店で自由に購入できます。

Yシャツもペンマークを自分で縫い付ければいいので、urashimamamaは中学の時に買っていたヨーカドーみたいなお店でスクールシャツを買っていました。
リュックも中学生の時愛用していた物をそのまま引き続き使っていましたし。

心底余計な費用がかからない明朗会計でしたよ。

 

3.大学進学は保証されている=大学受験費用ゼロ

慶應義塾高校は学費はトップレベルですが、大学附属校。
慶應大学への進学は保証されています。
本人が問題を起こしさえしなければ。

高校入学後も容赦なく留年させられたり厳しいことは厳しいですが、どうにかかじりついていれば、そして最悪でも学部を問わなければ必ず慶應義塾大学に進学することはできます。

ということは、大学受験費用と大学受験のための予備校の費用は必要なし!ということ。

大学受験では、1校につき受験料が3万程度かかります。
そして志望大学の学部を複数受けたりするので、あっという間に10校近く受けることになると聞きます。
つまり受験料だけでも30万はかかると覚悟したほうがいい。

そして、大学受験の場合は本気で「捨て金」が必要とも。
大学受験の場合、高校のように公立高校発表まで入学金の延納を許可してくれる学校はありません。
中学、高校受験と違い、各学校の受験日も長期に渡るため押さえ校に入学金を納入するのは必然となるようです。
もちろん強気で本命しか受けない!という人もいるでしょうけれど、殆どの人はそんな度胸はないのでは。
大学の入学金は大体30万円くらい。
ということで、押さえのために支払う入学金=「捨て金」が最低約30万必要。
受験スケジュールによっては、1校だけじゃ済まないことも起こるかもしれない…。
ということで、大学受験費用は100万くらい覚悟する必要があるとよく言われます。

この約100万円、しかも博打を打つような100万が、慶應義塾高校に進学した場合はかからないということです。
附属校でない私学に入ったら、たとえ慶應より20万円/年安いとしても、受験費用で全てが吹っ飛ぶ。
慶應に入った方が結果的に超お得だし、安心安全です。

 

4.予備校に行く必要なし

これは大学受験費用と同じことですが、受験の必要がないので基本的に予備校や塾に行く必要がありません。
大学受験の予備校や塾の費用、通い始めるととんでもなく高額になるようなので、これを考えなくてOK!というのはかなりな安心材料。

ただし、授業に着いていけない!
留年しそう~!
ということで密かに塾に行っている人はそれなりにいたみたいです。

urahimamama長男は行かせませんでしたが。

 

5.お金には代えられない慶應のメリットを享受できる

慶應には、政界、経済界での著名人が多数います。

慶應義塾高校ではそのような卒業生をお招きしての講演会を定期的に開催していました(将来展望講座他)。
長男在学時には星野リゾートの星野佳路さんがいらしたり、一青窈さんがいらしたりなかなか有意義だったとか。

OBはもちろん、同級生も個性のある面々で、これまでにない刺激を受けたようです。

 

しかし、やはりセレブ学校!と思う面も

学費そのものは、確かに他の私立より実は良心的だと思います。

しかし、その一方で、基本的に相当なお金持ちが来てるハズだよね?
皆お金持ちなはずだよね、な考えがベースにすべてが成り立ってるのかなあと感じることも。
特に公立校から来ると、え?と思う感覚のことがしばしば…。

 

費用の請求を急に言われる

確かに、明朗会計ではありますが、割と大きな金額をポン!と急に請求されるという感がありました。

コレは他の方にも言われたことがあります。

オプションで支払う金額は殆どなかったのですが、唯一あった選択旅行の支払いで感じました。
普通、公立高校では、年度初めに説明があって積み立てにするか、一括支払いにするかの選択をしたりしますよね。
しかも2年生で行く修学旅をの金額説明を入学時に受けたり。

それが慶應にはありませんでした。
塾高ガイドにそれぞれのツアーの金額が書かれてはいますが、実際の支払いは、ツアーの正式申し込み後、しばらくして忘れたころに、
「ハイ!じゃあ来週までによろしく!」
って急に請求が来た記憶があります。

5万だろうが、30万だろうが「じゃ、来週までによろしくー」って感じで、100万くらいまでなら言えばすぐ出るのが当然なんだろうな、むしろ来週まで待ってあげるから十分礼儀正しいと思ってるんだろうなあ~と思いました笑

 

こんな感覚は部活でもちょいちょいありましたね。
長男が途中まで入っていたある文化系部活は、ある取り組みの完成に向けて皆で突如ホテルに缶詰め。
それが割といいホテルだったり、遠方に泊りがけでいくイベントが割と頻繁にあったり、そのお泊り旅行を思っていたより突然言われたり…。

運動部ならそこらへん織り込み済みですが、文化部でそうだとは!
公立出身からするとカルチャーショックでした。

 

部活によっては平気で海外旅行

学校そのものの生活は特に派手ではありませんが、附属の子はやっぱりセレブが多いのでしょうね。
内部生は長期休みのたびに海外旅行とか当たり前過ぎる人が多数いる模様。

当たり前すぎて、部活によっては高3の卒業旅行にハワイやイタリア旅行とか、まるでバブル期の大学生みたいなことをしていました。

多分、高3の春休み以外でも内部生たちは外部生には想像できないようなリッチな旅行をしているのではないでしょうかー?笑

長男の部活の卒業旅行は、海外旅行ではなく国内スキー旅行で、割と堅実な方でした。
ラッキー笑。

しかし、このツアー、内部生のお友達が仕切って下さっていたようですが、長男に後々話を聞いたら先にその子が全員分の費用を立替して予約して下さったようで…。
参加メンバー、10人くらいだったから50万くらいをポンッだったってことで…。
そんな金額を高校生にポンっと出させちゃったよお!
もちろんご両親がして下さってるのでしょうけど、高校生にそんなことさせちゃったあ!とurashimamamaとしてはビックリでしたが、結構平気みたい。
そういう感覚が、うん!慶應って独特ー!と思いましたね。
他にもそんな事案がちょいちょい…。

 

まとめ

ということで、慶應高い!というイメージが強いですが、確かに高いは高いですが、学費としては他の追随を許さないほどの凄さではないと思います。

それに、他校に比べてこの程度の金額差ならその差を取ってもおつりがくる程のメリットがあるのは確かです。

なので、金額だけ一目見て高いー!やめー!となるのはもったいないかなあとは思います。

 

ただし、良心的な金額設定ではあっても、中にいる人々のセレブ率が高いことは確か。
なのでちょっと金銭感覚がこれまでとは違うなーということもしばしば。

慶應を志望校に考える際には、そのあたりのことをよーーーく精査しておいた方がよいと思います。