次男は中2塾なし。中1でサピックス入塾しなかったその根拠は?

前の記事にも書いたとおり、いろいろ考えることがあり、urashimamama次男は中学時入学時点ではサピックスへに入塾させるいおとを見送りました。

その理由をまとめてみます。

1.サピックスの授業料は高い。元を取れるかどうかにリスクあり。

サピックスの授業料は他塾よりもお高めです。
もちろん指導内容や先生方の質に間違いはないのですが。

ザックリですが、urashimamamaの抱くサピックスの授業料のイメージは

  • 湘南ゼミナールやSTEPなどのいわゆる“地元塾”の授業料の約2倍かかる。
  • 競合として比較される早稲田アカデミーの授業料よりも、1~2割ほど高い。

という感じ。

特に最終学年、中3のときには、諸々トータルで120万越えました。
大まかにですが、

  • 中3の月額授業料   約60,000円

これにプラスして

  • 春期講習        40,000円
  • 夏期講習       150,000円
  • 冬期講習         60,000円
  • 正月特訓         40,000円

さらに、夏期講習終了後はSS特訓という講座が始まります。

  • SS特訓        200,000円

これは志望校別の受験対策。最終的な仕上げとしても、本人の士気を高めるにも充実した内容のようです。サピックスのいわば看板メニューですね。

…ということで、中3ではトータルして120万円近くかかります。
まるで私立中学に通わせてるかのような金額、と言っても過言ではありません。

 

そりゃ出せる方、出したい方は、もちろんいいですよ。
「子どものためなら、どんだけでも払う!」
と疑問なく思える、裕福なご家庭の方は、是非どうぞ!

そういった方にとっては、サピックスは教材も指導内容もきちんとしています。
裏切られた思いをすることもない、そういった意味ではサピックスは安心な塾だと思います。
それについては、実際に長男を通塾させたurashimamamaも保証します。

ただ、
子どもが3人、これから教育費が高額化していくurashimamama家としては、なんでもかんでもお金をかけるわけには行きません。大学受験でもないのに、ここまでやるか!? と、長男の受験が終わりトータル金額をあらためて計算した時、ちょっと引いてしまいました。

長男のときは高校受験のことは右も左も分らなかったので、言われるがままに授業料を払ってしまいましたが、もっと冷静に考えればよかったかも…??と。

それに、こればっかりは、金額を掛ければ確実に成果を得られるというわけじゃないし。

なので、中1からまんま入れてベルトコンベアー式に、受身に授業料を払うのはリスクではないかと。
塾が全てをマネージしてくれるのでラクはラクでしたが。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみた方が良いのでは?と考えるに至りました。

 

2.何もかもサピックスが“神”ではないかもしれないし

塾高で出会ったお友だちは、早稲アカ出身が多いですね。教室数も多いですし。
そして湘南ゼミアルファも臨海セミナーも、いろいろいます。地元の私塾出身の方もいます。

長男の中学から、慶應や他の難関高校に合格したお友だちも、早稲アカ、湘南ゼミアルファ、臨海セミナー、STEP…それこそ出身塾は様々でした。
STEPは公立高校メインの塾と思いきや、学芸大学附属高の合格を取っている子もいました。
STEPの難関校向けのHi-STEPじゃなくて、STEPでもです。

その一方、サピックスに中1から通塾しても難関校に入れない生徒も、もちろんいます。

サピックスの内容が素晴らしいからといっても、サピックスの授業を受けても難関校に入れない子は入れないし、サピックス生でなくても難関校に入る子は入るなあ…と。

そういう意味でも、ちょっと冷静に見極めてみようかとも思いました。

 

3.SAPIX=難関校仕様。本人にプレッシャーがいくかも。

長男のときにサピックスを選んだのは、先生方と授業内容が良さそう!と思ったから。

でも一通り高校受験を経験し、高校受験のシステムが何となく分かると、
授業内容とか、先生の指導内容で塾を決めるという判断基準は、ある意味、キレイ事。

やっぱり塾は、志望校によって選んだ方が効率的かと。

長男は上位クラスではあったので、ある意味ぜいたくな悩みですが…。
urashimamamとしては、元々国立や私立に執着はありませんでした。
ただ中学受験で培ったものをキープしながら学習を継続するには、サピックスだろうという選び方で。

ところが長男、サピックスで上位クラスになって、その流れであれよあれよと国立狙い、慶應狙いになりまして。
まあ偏差値が高かった故のことで、親も悪い気分はしませんでしたが。
…でも、それはある意味落とし穴で、そこまで最高峰の闘いをするつもりはなかったのに結果的に参戦することになっちゃったなあとも。そして、またまた長男に苦しい思いをさせたのかなあ…とも。

そして、更にこの闘いは、大学受験にまでとっといてもよかったんじゃね??? と…。

なので、塾のすみ分けイメージもついた今、そんなにトップ校狙でなければサピックスはやりすぎかもしれないし。でも大学受験を見据えたら、中学の時点ではオーバースペックでもサピックスの指導を受けといた方がいいかもしれないと。…その辺はまだどっちか分かりませんが、時間をかけてよーく考えてみようかなと思いました。

 

4.サピックスはレベル高&ボリューム大。こなせるかどうか判断してから。

サピックスは内容は良いですが、やはりレベル高い&ボリューム大で、受講生本人にある程度以上のスペックがないとこなせないと思います。
そして本人にやる気がないと、とてもこなせません。
実際に長男中2~中3の冬まで、オーバーワークでダラダラサボり気味の時期もありました。

なので、本人がサピックスの内容をこなせる器かどうか、よく見極めてから入塾させるべきだとも思いました。

中1からでないと流れに乗れない…みたいによく煽られますが、そんなことないし、入っててもダレたし(笑)。

 

5.大人が与え過ぎて受身になるかも

これは、パパが最も気にしていたことですが…
サピックスの指導内容、教材、模試などの内容は、高校受験を成功に導くためには、非常に最適化されたプログラムだと思います。

しかし、それによって子どもは全てをお膳立てされ、受身になるのでは?と。

長男、受験ラストスパートでは確かに頑張っていました。そして結果も残しました。
しかし、どこか“出来合い”の教材に頼ろうとする傾向があるのかなあと。

塾なしで受験し、理系の研究者であるパパとしては、なんか、ある種の泥臭さが足りないと言います。
今の自分に足りないことは何かを常に分析し、片っ端から本を読み漁り自分で解決していくような、どん欲さが今一つ足りないのでは…と。
それは、塾の先生にあまりに無駄のない状態で的確な指導を受けたおかげもあるかなあと。

まあそれだけでなく、いわゆる“長男”キャラってことだとは思いますがね。
でも、もちっと不器用な回り道をさせてもいいのかな…ということで。

確かに、長男、頑張り屋さんですが、ちょっとハングリーさが足りないともurashimamamaも思っていたので…。

6.サピックスは、途中入塾もそこそこいたみたい。

そんなことをいろいろ考えて、
あらためて長男に塾友の入塾時期をいろいろ確認してみました。

そうしましたら、中2後半や中3になってから入塾する子もそこそこ多かったみたいです。
そしてそんなタイミングで入塾しても、開成にも、慶應にも、入る子は入っていたようです。

大体そういったお子さんたちは、第一子ではなかったようで。
要するにサピックス経験済みのご家庭だったようです。

また、中2くらいまでは、夏期講習、冬期講習だけ参加をして、中3夏から入塾というパターンもあったみたいです。

実際、中学生活、部活も忙しいし、サピックスのハードさをこなしきれるかも分からないし…ってことで、通塾期間を最小限に抑えてパフォーマンス重視なのだなあと。

そんなこんなで、もしや塾は受験モードに入るときに考えればいいかな?
不安に感じるまでちょっと様子を見てみようかな…と、次男は中学時入学時に即行でサピックスに入塾することは一旦踏みとどまりました。

そして、現在中2の9月。ここまでは、まだ大丈夫です。
ってか、普通の学校生活を送っている分には、困ることはありません。
長男よりも内申点は高いし。
そして親子共に時間に余裕があっていい感じです。

次回は塾なしのメリットについても書いてみようかなあと思います。