中学・高校 学校選び 通学時間が長いことのデメリット

前回書いた通学時間についての記事の追記です。
通学時間が長いと以下のデメリットもあります。

遠距離通学だと、できる部活が限られる

学校の部活動の考え方にもよりますが、部活が盛んな学校だと、朝練があったり、試合前には練習時間が延長になることがあります。

遠距離通学だと、まず朝練の参加自体が難しくなるでしょうね。
練習時間が延長されれば、それだけ帰宅が遅くなり本人の負担が増します。
結果的に遠距離通学だと、入りたい部活も諦めざるをえないこともあるでしょう。特に運動部志望の子には、通学時間も考慮の上で学校選びをするべきです。

urashimamama長男は文化部ですが、文化祭などのイベント直前の休日や長期休暇中にちょこっとだけ集まって打ち合わせをしたり、調べ物をしたりという“ちょこっと”集まることが頻繁にあります。そんな“ちょこっと部活”にも遠距離だと対応が難しいこともあるでしょう。実際に遠距離のお友だちは、まめに参加することは難しいようです。運動部と違って文化部は強制的でない分、脱落しがちなようです。



通学に時間がかかると、学校行事への参加にも影響が…

たとえば文化祭の準備など、学校によっては、普段の下校時刻より遅くまで学校にいることが許されることがあります。そんなとき、遠距離通学の生徒は延長が許されても最後まで居残るのはキツイ場合もあるでしょう。
皆が作業に集中してる中、自分だけは帰り時間が気になったり、自分だけは先に帰らないといけない…となるのは、やはりちょっと淋しいのでは?? と思います。

思春期はとにかく眠い! 通学時間は短くして睡眠時間の確保を

思春期の子どもってなんだかすごーーーく眠いみたいですよね。
長男、夜更かしもしていますが、用事が無いときは結構寝ていますし、どれだけでも寝られるみたいですね。
大人と違って日々の出来事にビビットに感じては、その分疲れるのでしょう。
なので、心身の健康のためにも睡眠時間の確保は一番大切。
通学時間が長いとどうしても睡眠時間を削らなくてはならないので健康上のリスクも伴うと思います。

遠距離通学は成績的にも不利になるかも…

これはurashimamamaの経験から。
urashimamamaは地方の中高一貫校出身です。東京の系列の大学に推薦入学しました。

urashimamama母校は大学附属校ですが、大学への推薦枠は生徒数の半分。
最トップ層10名前後は国立大や医学部を目指して外部受験しますが、他は基本的に推薦狙い。
そして下位2分の1は推薦が取れずに、外部受験を強いられることになります。

東京の大学への推薦枠があること、お嬢様イメージが強いことから親に受けが良く、urashimamamaの母校は地域ではなかなかの人気校でした。なので結構遠いところから通学する生徒も多かったです。
首都圏とは違って電車の本数も少ないし、乗り換えの連絡も悪いので2時間以上かけて通学している子も多かったな。

現在、子どもたちの中学・高校を検討する上で、urashimamamaが中高生だった当時のことを思い出し照らし合わせることも度々あります。そして通学時間のことを考える際に、遠距離通学だった同級生や先輩、後輩のことが思い出されますが…
なんと! 通学時間が1時間半以上かかる子たちは、軒並み推薦取れなかったなあ…!と!
推薦蹴って上位大学目指したパターンも見事にゼロだったかも! と…。

コレ、ただの偶然では無い気が…。
そしてそれは通学時間が大きな影響を与えていたのでは?と…。

彼女達、遠いと言ってもそれぞれの方面だったので、当時のurashimamamaは気付いていませんでしたが、“通学時間が長い”というキーワードで考えたら、完全に一致。近くても推薦取れない子はもちろんいましたけど。
遠い子はほぼイコールで推薦取れて無かった…!!

よくよく思い出してみると、彼女たち、いつも疲れてるっぽかったし、普段から成績も運動も部活も…悪いけどあまり目立つタイプはいなかったなあと。

でも今、母となった視点で見ると、コレただ彼女たちの能力の問題ではなく、明らかにオーバーワークだったのだろうと…。

彼女達、通学時間が長いから、なるべく早く帰りたいと学校活動に積極的になれなかったんだろうなあ。慢性的に疲れてるから勉強への意欲も薄くなり…。確かに、urashimamamaの記憶の中でも彼女達は存在感が薄い子が多い…。

地方だし、大学進学への意識がまだ低い時代でもあったので、通学時間だけが成績に影響を及ぼしたわけではないと思いますが。

無理な遠距離通学は、不登校にもつながるかも?

失敗しない中学受験対策とは?
大手塾では到底実現できないそれぞれのお子様に合った受験学習を個別指導。

これは大人になってから、知り合った人の話です。
その方、名門お嬢様学校に中学受験で入学。埼玉から都心へ約1時間半かけて通学していたそうです。

当時のことが話題に出たときに、
「私、中高時代、いい思い出が無いんだよね。学校行くのが遠くて面倒くさくなっちゃって…」
と笑いながら話していましたが、どうやら不登校気味だった様子でした。

urashimamama、話を聞きながら、この人にとって受験がそもそもオーバースペックだった上に、入学後も無理矢理突っ走らされて燃え尽きちゃった系かと。失礼ながら。

その方、いい意味で能天気な方で、学校に行かないのは自分でペースコントロールしていると開き直り、きちんと高校卒業できたみたいですが。
ただし、勉強は大キライ! 本読むのも大キライ!って言ってました。
偏差値高い学校なのにね。うーん…もったいないなあ~と思いました。

遠距離通学、女子は痴漢の被害に遭うリスクも高まる

長男、次男の同級生の女の子のママからよく聞く話ですが、特に都心に通学するお子さんは痴漢被害には遭うことはめずらしくないみたいです。
特に、新入生のあどけない頃は狙われやすいみたい。
ヤツら、よく察して狙ってるみたいですね!怒怒

今では女性専用車両があるから大丈夫では?? とも思いますが、
乗り換え位置を考えると、女性専用車両を利用することもなかなか難しいとか。
また、女性専用車両に乗れても、お局OL様が女子学生に厳しい、なんてこともあるようです…。

遠距離通学だと、通学費が高額に! これがかなりな負担!

親としては最も現実的でシビアな問題!
通学距離が長いと、何より通学費がバカになりませんーっ!

長男のお友だちママとのランチでは、高校に入ってからは、必ず話題に上るのが交通費の件! ジャブのように効いてくる! と皆さん嘆いています。

遠距離でなくても、複数乗り換える場合や、バス利用になるだけでも結構な金額になり、
1ケ月の定期台が2万円以上かかるケースもあるようです。かなりな負担ですよね。

学費面から学校を選択する際は、必ず交通費も合算して考えるべきなんだなあと、つくづく実感。

そんな感じに、通学距離が長くなると、本人の健康面や学校生活、はたまた家計にも大きく影響を及ぼします。
学校の名前に捉われずムリの無い範囲で学校選びをした方がいいかなあと思います。

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