2018年高校受験  慶應義塾高等学校の人気は?慶應志木補欠繰り上げはどうなる?

いよいよ高校受験も間近となりました。1月中旬のこの時期は、受験生の皆さまは願書提出の真っ盛りですね。urashimamamaも2016年の長男の高校受験を昨日のことのように思い出します。

当サイトにご訪問下さる皆さまは、2016年当時の長男の高校受験についての一連の記事をお読み下さっているかと思いますが、2018年高校受験は2016年当時とは様子が変わるのではと思います。特に慶應については。

当事者である現中3生のご家庭の皆さまは、もうすでにご承知のこととは思いますが…。urashimamamaなりに2018年高校受験はどんな様相を呈するか、予想してみたいと思います。

2018年の高校受験生は、大学入試改革一期生!

言わずと知れたことですが、現中3生は大学入試改革後の大学入試一期生。入試改革後は、これまでの暗記中心から思考重視・記述形式へと入試の形式がガラリと変わると言われています。

より優れた人材育成のために、その流れは素晴らしいことですが、“一生を決める”つもりで大学受験に臨む多くの受験生親子にとって、データ(=過去問)が無い状態で挑むのはリスキーと感じるでしょう。誰もが“ファーストペンギン”になれるわけではないので。

そのため高校受験で決着をつけてしまい大学受験を回避しようと流れるのは、当然の心理です。昨年あたりから中学受験、高校受験では附属校の人気が上がってきていると言われます。入試改革第一期生となる現中3生は、その不安の渦中ドンピシャの世代。附属狙いが多くなるだろうと容易に予測できます。

慶應義塾高等学校の受験日は開成、国立の受験日と重なる。

2018年の慶應義塾高等学校(以下、塾高と呼びます)の入試日は2月10日(土)ですが、その日は、開成高校の受験日でもあります。

urashimamama長男が受験した2016年は、塾高と開成の入試日は重ならなかったため、両方受験することができました。しかし2018年受験はそれがNG。塾高を押さえに開成チャレンジする作戦が取れません。また塾高2次試験の日程も国立入試日と重なり、国立第一志望者にとっても慶應を押さえ校に使えません。

したがって、塾高受験者の“本命率”が例年より高くなるのではと思われます。

2月 7日の慶應志木入試:首都圏難関校の志望者が集結するが、面接で判別

慶應志木は一足早く入試が行われるため、例年、国立、開成、塾高、その他難関校志望者がこぞって“運だめし”に受験します。これについては例年通りの状況でしょう。

しかし、ここで注目すべきは、2月10日にどこを受験するかということ。開成高校と塾高の受験日は同日なので、

  • 2月10日に應義塾高等学校を受験するなら、慶應(志木or塾高)を第一志望としている
  • 2月10日に開成高校を受験するなら、慶應志木は押さえ校としている

と、その受験者が慶應志木受験をどう位置付けているのかが伺えます。

慶應志木の面接では、必ずと言っていいほど、今後の受験スケジュールを聞かれるようですが、受験者の答えと試験の得点数を考え併せて、学校側は合格の判定を出すのだろうと思われます。

2016年、2017年の慶應志木の補欠の繰り上げ状況は?

慶應志木では補欠1番が何十人と出ます。

urashimamama長男の経験から(補欠1番でした)、この“補欠1番”は合格基準点を何点か上回り、面接時に開成や国立を併願校としていると答えた受験生に出すのではと思われます。補欠1番の合格通知は、合格者の入学手続き前(=合格辞退者数の確認前)の、開成合格発表後に電報を出すので。詳しくは「慶應志木 補欠1番」、「慶應志木の繰り上げ合格1」、「慶應志木の繰り上げ合格2」、「慶應志木の面接試験の内容」をご覧ください。

urashimamama長男の受験の2016年は、補欠1番が59名でした。当時、補欠合格者同士が繰り上げ合格について情報交換をしていたインターエデュのスレ『インターエデュ2016 慶應志木 補欠繰り上げ情報』によると、2月20日まで繰り上げ合格通知が出て3月 5日に繰り上げ終了。90番台まで繰り上げ合格が出ていたようです。

昨年2017年は、補欠1番は79名。1番には全員合格通知が来たそうですが、それ以降は出なかった様子。不確実ではありますが(『インターエデュ2017 慶應志木 補欠繰り上げ情報』参照)。

例年100番前後出ると言われるのに対し、2016年、2017年と年々減少しています。

 

2017年は慶應義塾高等学校の辞退者も大幅に減少

昨年2017年は、塾高でも学校側の予想をはるかに超えて合格辞退者が少なかったそうです。

  • 2017年も開成高校と受験日が重なっていた
  • 大学受験改革への意識から(浪人したら一期生に合流してしまう)

といった理由から、塾高を第一志望とし、大学受験を回避しようと考える受験生が増えたのでしょう。

結論:2018年の慶應志木、慶應義塾高等学校の受験者は? 入試はどうなる?

もうお分かりと思いますが、2018年は慶應志木、塾高共に人気高騰。本命率が格段にアップするため狭き門となるでしょう。繰り上げ合格はあまり期待しない覚悟でいた方がいいかと思います。志木も塾高も。

そして塾高は、昨年の合格辞退者数の予測を読み間違えたことを重大な反省点と捉えているようです。そのため昨年よりも合格者を出すのに慎重になるかなあと。

現中3生の皆さま、ご健闘をお祈り申し上げます。