慶應義塾の各附属生の進学ルート “慶應ボーイ”の王道は?

慶應義塾は、小学校から大学まで全ての学校課程がある一貫校です。

小中高どこのタイミングでも附属校に一旦入ってしまえば、慶應義塾大学への入学は約束されます。学部はどうあれ。そういった意味で慶應義塾の附属校はどの学校も絶大な人気を誇ります。親としては、とにかく入ってくれさえすればもう安心!な学校ですから。

その慶應義塾の附属校は、小、中、高、それぞれに複数の学校がありますが、どのような学校があるのか、さらにはそれぞれの学校の進学ルートを解説してみます。慶應義塾の附属校を志望校にとお考えの皆さま、ご参考までにどうぞ。

慶應の附属校、そもそもどんな学校がある?

慶應義塾は、小・中・高・大と全てあり、それぞれ複数校あります。各学校は以下の通りです。

小学校

  • 慶應幼稚舎(“幼稚舎” 共学)
  • 慶應義塾横浜初等部(共学)

中学校

  • 慶應中等部(“中等部” 共学)
  • 慶應普通部(“普通部” 男子校)
  • 慶應湘南藤沢中等部(“SFC” 共学)

高等学校

  • 慶應義塾高等学校(“塾高” 男子校)
  • 慶應義塾志木高等学校(“志木高” 男子校)
  • 慶應女子高等学校(“慶女” 女子校)
  • 慶應湘南藤沢高等部(“SFC” 共学)
  • 慶應義塾ニューヨーク学院(共学)

各附属校の進学先は?

実は各附属校は、それぞれに進学ルートが設定されており、慶應のどこかに入ってしまえば、その後の進学でどの慶應にも自由自在に進学できるというわけではありません。実は細々としたすみ分けがあります。

小学校から中学校への進学

  • 幼稚舎の男子 → 普通部(男子校)、中等部(共学)、SFC(共学)のいずれかを選択可。
  • 幼稚舎の女子 →   中等部(共学)、SFCのいずれかを選択可。
  • 横浜中等部    → SFCに進学。中等部、普通部への進学は不可。

横浜初等部は、SFCの附属小学校という位置付けとなっています。

それに対し、幼稚舎は自由に選択可能。普通部は男子校のためもちろん女子は進学できませんが。幼稚舎からSFCに進学するケースは、地理的な面もありレアケースのようです。

中学校から高校への進学

  • 普通部     → 塾高(男子校)、志木(男子校)、SFC(共学)、NY校のいずれかを選択可。
  • 中等部男子 → 塾高(男子校)、志木(男子校)、SFC(共学)、NY校のいずれかを選択可。
  • 中等部女子 → 慶應女子(女子校)、SFC(共学)のいずれかを選択。
  • SFC            → SFC

実際のところ、普通部、中等部から志木、SFCに進学する生徒は少数派のようです。ただ志木への進学は少数でありながらコンスタントにいる様子。SFCに進学するよりは多いのではと思われます。

SFC生の進学先はSFCの高等部のみ。要するに、SFCは独立した小中高一貫校として位置づけられています。

高校から大学への進学

各校とも、本人の希望と成績や出席状況により、どの学部にも進学可能です。

進路のすみ分けで“老舗”のブランド力をキープ

福沢諭吉が開校した蘭学塾を基とする学校は、実は大学ではなく慶應普通部。つまり慶應普通部が慶應のオリジンです。大学部を新設するにあたり、福沢先生が開校された従来の課程を“普通部”と区別して残したことが始まりだとか。そして戦後開校されたのが慶應中等部。学校制度の改革により女子にも教育をとのことで、こちらは共学校としたそうです。

大学新設、共学化、SFC(総合政策学部、環境情報学部)開校、それに伴いSFC附属校開校、薬学部、看護学部新設…と時代を読み取り学校形態を対応させて次々と新たな学校・学部を開校していますが、元々の福沢諭吉先生の残したオリジンはそのままに…ということでしょう。慶應開校以来からの福沢諭吉先生への思いがうかがえます。

やっぱり!慶應

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 慶應附属校、王道の進学ルートは?

では、数ある慶應附属校の中で結局どれが王道ルートなの?となると、最も古い附属校を辿って大学に進学するルートが伝統的。王道の進学パターンとなります。つまり、

  • 慶應幼稚舎 → 慶應普通部 → 慶應義塾高等学校 → 慶應義塾大学

というコースですね。言わずと知れたことだとは思いますが。

慶應の中でも伝統的な“慶應ボーイ”と呼ばれる存在は、このルートを歩んだ者ということになりますね。

ただし入ってしまえば、子どもたち自身はそんなこと、どうでもいいみたいです。長男の周辺では入学当初は自己紹介の項目の一つとして出身校を言い合っていたようですが、2年生となった今ではどうでもいい。すでに高入生か附属生かどうかも分かっていないくらいのようです。男の子、その辺は大らかでありがたいです。

 

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