中学受験 偏差値は、勝ち負けか!? 3

偏差値にまつわる勝ち負け話で、ひとつ心配になったこともありました。

Rちゃんのママから受けた相談

合格発表直後にRちゃんのママから、Rちゃんがせっかく受かった中学の合格を「辞退するっ!」と言い出したと相談を受けました。その理由は、不合格になった第一志望の学校よりも偏差値が格下だから。その学校に行くんだったら、入学辞退して公立に行き、より偏差値上の学校にリベンジしたい! とのことでした。

「えー!?」とurashimamamaは、ちょっとビックリ。そして我が家の長男のケースがRちゃんに少なからず影響与えてしまったかなぁ(・_・;)…と少し責任も感じてしまいました。

長男、中学受験では全落ちだったんだよぉ! 行くとこなかったんだから(;_;)
それに、どうにか高校受験では体裁は整ったけど、それはそれでいろいろ大変な思いをしたのよ…。ドラマみたいに痛快サクセスストーリーだったわけじゃないのよ…。

学校説明会に行った時の話では、その学校も好印象なはずでした。そのときの話からは、アットホームな雰囲気で生徒一人一人をよく見てくれてる学校のようだとurashimamamaは感じていました。そして大学進学実績もなかなか良い。入りやすく出口が良いお得な学校らしい様子。おっとりと優しい性格のRちゃんには合ってるかもと思っていましたが…。

偏差値についての“勝ち負け”感覚が子どもにも伝播する!

Rちゃん、最後の追い込みでは第一志望の学校に向けて集中力を高め頑張っていました。それだけに、第一志望の学校への思い入れが強くなって他が考えられないのは確かなよう。その状況、すごくよく分かります。

子どもって、切なくなるくらい第一志望の学校に合格することを信じて疑わないものです。「不合格」と言われたからって「そうですか。じゃあこっち」なんて、他の学校に気持ちを切り替えられるなんて、とてもできるものではない。子供って、そのくらい純粋で無防備です。中学生、高校生ならもう少し自分自身をガードできるのでしょうが。小学生だと直球で体当たりし過ぎてしまう。

…でも、絶対にイヤ! となってしまうのはどうだろう? その根拠が偏差値格下というのも…??

子ども自身もこれまで偏差値を指標に受験勉強を頑張ってきたので、“偏差値”への意識は相当強くなっています。家でなされる会話も偏差値がテーマになることは多いでしょう。それだけに偏差値が低いと“負け感”が強まるようです。しかも子供は単純に0.1の違いが勝ち負けを大きく左右すると思いこんでしまうようです。まるで50メートル走のタイムみたいに。

滑り止めの学校の良さ、偏差値が全てではないことを伝えることが大切

滑り止めの学校を選ぶときも単純に偏差値的にOKだからという理由だけではなく、そこに行ってもいいなと思える学校を受験するのが望ましいです。そして滑り止めに選んだ学校の良さについても、親は常日頃子どもに伝えておくべきかなと思います。

そして偏差値は学力を測るひとつの目安でしかないということ! それぞれの学校の本当の良さは偏差値では測れないということを常日頃伝えておくことも大切。

万が一、第一志望が不合格となってしまったときに、子どもが絶望しないように、第一志望以外の学校に進学することになっても希望を持てるように、親は子供より先回りして子どもの気持ちを守る必要があるものだなあと、つくづく思います。

Rちゃんのママも、滑り止めの学校の良さについて、話はしていたようですが、それでもまだまだ足りなかったみたいでした。こんなエラそうなこと言っているurashimamamaですが、長男中学受験当時は、それこそ全然足りず、ひどいものでした!(>_<) 自分ではある程度は話していたつもりでしたが…不合格となった長男の反応を見て、しまった! (>_<)とひどく後悔&反省したのを覚えています。親は、かなり意識して、口を酸っぱくして受験する全ての学校の良さについて言い続ける必要がありそうです。

でもね、だからって言ったって、親だって第一志望合格を強くイメージして突き進んでいるわけで、なかなか難しいことですが。これ、できるようになるには親もメンタル相当鍛えられます。悟り開けちゃうかもね(~_~;)