urashiamamaは2人目以降は中学受験は試みていませんが、次男の仲良しのママ友には何人か中学受験をしたお子さんがいました。そのため本来なら中学受験は蚊帳の外のはずのurashimamamaも、ママたちの中学受験談義にたびたび仲間に入れてもらっていました。
ちょうど斜めの関係というのでしょうか。経験者ではあるけれど、同じ線上に立つライバルではない。そしてそれぞれのお子さんを小さい頃から知っているということで、話しやすいと思ってもらえていたみたいです。ママ友たちからは、各ステージでの悩み話や本音トークを度々聞きました。
お受験ママの情報量はハンパない
仲良しの中学受験ママ友は、どなたも日々のタスクを効率良くきっちりこなすしっかりママ。そんな優秀さから、子どもの日々の状況をしっかりと把握し、周囲の情報もくまなくリサーチ。学校情報から中学受験をする同級生の情報まで、それはそれは、たっくさんの情報を持っていました。ただの噂好き、ワイドショー的というのでなく、お受験ママ業を極めた副産物といった感じですが。でもその情報量といったらハンパなく、まるで芸能レポーター! …って、結局は噂好きですねえ~(~_~;)
その中身はといえば、上位クラスに君臨し続けるA君親子への羨望話や、誰がどの学校を受験するかという出馬予想、偏差値上位のCちゃんが実は根性悪いらしいという毒吐き話や、D君がストレス溜まっているのではという心配話などなど…。
次々と出てくる赤裸々情報にurashimamamaは「へーえ」、「ふうーん」とすっかり聞き役でうなづくばかり。ママたちの情報収集力に感心しまくりでした。urashimamamaは中学受験は蚊帳の外といっても、次男の同級生の話ではありますから興味津々。そして面白い! そう、urashimamamaも結局は噂好きです<(~_~;)
噂話や毒吐きも受験生ママには大切
長男の中学受験の時は、うちは6年生では塾を辞めて一匹狼での受験でしたし、長男の成績のことで頭が一杯で周囲の情報はほとんど持っていませんでした。それに「こういうものは一人で取り組むもの。噂話は動揺するだけでNG 」と思って遠ざけていましたが…今振り返るとやっぱり孤独だったし、淋しかったな。
こんな赤裸々な噂話や毒吐き話、もっと仲良しのママ友としてたらよかったかも。ストレス発散になったし、大変ながらも楽しめたかも…と、当時を思い出しながら話を聞いていました。
偏差値=子どもの優劣? 学校の価値?
ただ、ちょっと気になったのは、ママたちの話は偏差値、偏差値、偏差値…と何かにつけて偏差値な話だったこと。偏差値ランキングが子供の優劣となり、学校の価値となっているようでした。
確かに、受験校を選ぶ目安が偏差値ではあります。テスト、テスト、点数、点数でレース感覚になってしまうのも分かる。…でも、それだけでいいのかな? そこまで偏差値が子供の優劣や学校のランクと結びついていいものだろうか?
しっかり者ママたちは、模試の結果が出るたびに、偏差値表と我が子の成績を照らし合わせては、あの学校は? この学校は?と、どこが合格圏内かと精密に考えをめぐらせているのでしょう。でも、あまりにも精密に考え過ぎると、「どの学校がいいか」という学校選びから、いつのまにか「この偏差値ならどこ?」と数値に子どもや学校を当てはめる作業に擦り変わってしまうかも? と心配になりました。
昨今の中学受験がいかに過酷かという現実を表しているのかもしれませんが。あまりにもシビアな世界なために、しっかりママが忠実にきちんと対応すると、かえって本論から外れてしまうことになるのかもという危うさも感じました。
偏差値はアンケート調査、人気投票と同じ
偏差値は、受験の世界でまことしやかに合格の指標として使われますが、結局は絶対的な基準ではありません。偏差値を公表する塾なり、それぞれの団体で独自に受験生の成績レベルと動向をリサーチをした結果によるもので、いわゆる人気投票みたいなものです。事実、塾によって各学校の偏差値が微妙に違いますし、ランキングも異なります。それぞれの塾で、どのレベルの層が集まるかによって偏差値が微妙に変わるものです。
特に中堅校は偏差値による見落としに注意
御三家などの難関校は、どの偏差値表でもトップに君臨しているので簡単ですが、偏差値にとらわれ過ぎると危険なのが中堅校の志望校選び。偏差値が上だ、下だという価値基準だけで見ていると、思いがけない良い学校、その子に合っている学校を見落としてしまう危うさがあると思います。
偏差値はあくまでも目印。大らかな気持ちで本質を見失わないように気を付けた方がいいと思います。…そうは言っても、実際そんな余裕なんてない、一筋縄ではいかないものが中学受験だと思いますが…。