慶應の学費について、入学後の実感をまとめてみる
長男の進学先を慶應義塾高校にするかどうか悩んでいた頃、判断材料の一つに慶應の学費をどう捉えるかについても考えてみました。世間一般では慶應=高い=お金持ちイメージですから。慶應進学は本当に高いのか、我が家には贅沢なものなのかどうかと。それについて書いたのが『慶應高校の学費は本当に高いのか』1~4までのシリーズでした。
- 『慶應高校の学費は本当に高いのか!?』1 では、塾高 VS 一般的な私立 それぞれ学費を比較
- 『慶應高校の学費は本当に高いのか!?』2 では、塾高 VS 一般的な私立+塾の費用 を比較
- 『慶應高校の学費は本当に高いのか!?』3 では、大学受験費用はどの程度かかるものか考察
- 『慶應高校の学費は本当に高いのか!?』4 では、慶應義塾大学は他の私立大の学費に比べてどうか考察
上記、4つの視点で考えてみましたが、どうも慶應の学費はやみくもに高いわけではなさそう、むしろリーゾナブルかもしれない。「学費が高い」という理由は慶應を選択肢から外す理由にはならないかも…という考えに至りました。
ここまでは入学する前の話、飽くまでも予想の範囲での話でしたが、実際に入学してみてどうだったのか、長男入学後のurashimamamaの実感をまとめてみたいと思います。慶應を受験校にするかどうかお考えの皆さま、よろしければご参考にしてみて下さい。
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学費は額面通りの明朗会計!
実際に学校生活を送ってみて、学費は本当に! 入学案内で提示された、額面通りの明朗会計です。基本的に追加徴収はありません。
他の私立校に進学したママたちの話では、校内の模試や学校行事がある度にプラスアルファの金額を追加徴収される学校も少なくないようです。学校によっていろいろだとは思いますが…。その追加金額は毎月約1~2万円にのぼるところもあるようです。慶應の学費は、月額で押しなべると他の私立より1~2万円高いかなという感じなので、だったら結局お値段一緒かも!? と思います。
やっぱり!慶應
Benesseマナビジョン編集部 ベネッセコーポレーション 2009年04月
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提示された学費以外に発生した費用
入学案内に書かれていた学費以外で発生した費用は以下の3点です。
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- 教材費等の費用(入学時) → 美術選択 約25,000円 、音楽選択 約 5,000円
- 外部の英語テスト代(年1回) → 約3,000円
- 教科書代 → 10,000~15,000円
1の教材費は、入学直後に1回だけ徴収。2,3は、毎年支払います。3の教科書代は、高校は義務教育ではないので、どこの高校でも必ず発生する費用です。
学校行事では?
塾高でオプション料金が発生する学校行事は、選択旅行のみ。選択旅行とは、いわゆる修学旅行で3年間のうちに1回参加することが必須です。数あるツアーの中から好きなものを選択しますが、費用33万円のアメリカLAツアーがあり、費用たった5千円(!!!)の自炊生活しながらの森林ボランティアがありと、ツアー内容&お値段の幅も実に多彩。本人の興味&予算に合わせて選ぶことが可能です。
他の私立では教育熱心であればあるほどイベント満載で、毎年宿泊を伴う旅行やスキー合宿があるところも多いようです。そのお値段も毎度5~10万かかると聞きました。それに比べると、3年間で最低1回でOK。金額的にも選択の幅のある塾高の選択旅行は良心的だと思います。
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制服などの備品はどうか?
制服
『入学後のご案内』に、制服は「黒の詰襟学生服(統一した型の制服はありません)」とあります。
三田に、慶應にゆかりのある老舗制服店が複数あり、そこで制服をオーダーするのがいわゆる“王道”のようですが、必ずしもそこで作らないといけないというわけではありません。中学の制服が黒の詰襟ならボタンを取り替えてそのまま使用してもOKです。
ワイシャツ、セーターも特に指定は無く、左腕にペンマーク(セーターはユニコン)を付ければどこのものでもOK。塾高裏の売店で販売されているユニコン付きのセーターは5,000円程度です。高品質ですが良心的なお値段。
金ボタン、ペンマーク、ユニコンは売店で販売されています。セットで2,500円程度でした。もちろん種類別にバラ売りもOKです。
靴
靴は黒ローファーであればどこのものでもOKです。
カバン
中学までは指定のものがありますが、塾高では自由。長男は中学からのリュックをそのまま愛用しています。
その他、用意するべき備品
その他に用意すべきものは以下の3点です。
- 体操服 → ジャージ上下、Tシャツ、ハーフパンツ。トータル1万5千円程度
- 外の運動靴 → 特に指定なし
- 体育館シューズ → 紐靴を赤にすれば自由。中学のものを引き続き使用可能。
服装や備品についての金額レベルは、公立中学入学時に揃えた時と変わらない印象があります。
他の私立校では、制服、靴、カバン、その他備品、全てが指定されていてトータル15万円下らないという話も聞きます。その点、塾高の制服&備品代は良心的だと思います。
予想はまんま当たり! リーズナブルだと思う
慶應の学費、必ずしも安いわけではありませんが、実際に入学してみて、本当に明朗会計! 余計なお金がかからず、金額的にも非常に良心的だと思います。もちろん、公立と比べたら高いことに間違いありませんが、世間一般にイメージされているほど、突出して高額ということでもなさそうです。以前解説した通り、予備校、大学受験費用もかからないわけで…。他の私立よりリーズナブルなのではと、urashimamamaは納得しています。
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