中学受験は高校受験よりも有利か?

中学受験後すぐに塾探しをはじめたurashimamama

長男の中学受験全落ちが決まったとき、母の私は、高校受験の塾を探そうと近隣の塾をパンフレットをもらいに片っ端から歩き回りました。

中学受験に落ちたら、今度は高校受験用の塾かい!? と引く方もいるかもしれません。でも、長男は受験前の数週間、本当にめざましい大躍進を遂げていて「もう少し時間があれば…! 」と、本当に惜しい! 状態でした。

この状態をキープすれば、高校受験で絶対に良い結果が出る! これまで頑張ってきたことを肯定し、ぜひ次回は結果に結び付けてあげたい! と思う一心でした。

それと、不合格がただただショックで布団にくるまり泣き続けいる長男を、どうにかして気持ちを切り替えさせてベッドから引っ張り出さねば…! という思いで。ちょっと極端かもしれませんが
母としてはいきなり高校受験の塾探しを始めたのでした。

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ある塾の塾長さんのリアルなアドバイス

塾めぐりをしていたら、ある塾の塾長さんに、「第一志望が不合格なら公立進学で正解。かえってよかったですよ」と言われました。そして「中学受験は大学まで行ける附属校か、難関校に入る以外は意味ないですよ」とも。

そこの塾は、大手ではなく地元の私塾っぽいところ。高校受験・大学受験の両方に対応し、私立中高一貫校の補習もしているところでした。その塾長さんがおっしゃるには、中途半端なレベルの中高一貫校に入ってしまうと、

  • その学校には、全国レベルの上位層の生徒が存在しない。
  • 高校受験がないためダレてしまう。
  • 高校に入ると学校で模試を受けるが、学校で受験する模試のレベルは低い。その結果、全国レベルの自分の位置を把握せぬまま安穏と大学受験に突入することに。

高2後半になって初めて外部の模試を受け、自分のリアルな偏差値に青ざめてこの塾に駆け込んでくる、というのがお決まりのパターンなのだとか。

そのような経験から塾長先生は、中学受験をするならエスカレーター式で大学に行ける大学附属校をねらうか、生徒のスペックも高く、高レベルのカリキュラムを提供する難関中高一貫校に入らなければ、中学受験のメリットはなく大学受験で大変な目に遭うことになりますよ、ということでした。中学の3年間、その室長さんの言葉を思い出しては「確かにそうかも~」と痛感することが何度もありました。

私立中学に進学したお子さんのママたちからは、すっかり緊張感がなくなってしまい勉強がおろそかになったというグチ話をよく聞きます。

長男は塾なしで受験し全落ちでしたが(確実に受かる学校は受けませんでした)、塾に通っていて塾に勧められた滑り止めの中学に進学することになっていたら…と思うと、現在の長男の学力も、現在長男が抱いている自己肯定感もあり得なかったと思います。

きっと受験結果に不満足なまま、コンプレックスを抱いたまま入学し、完全にふてくされていたのでは…?と思います。だというのに、「なにくそ!」と奮起するわけでもなく、実際の実力はその学校の真ん中ぐらいに位置してのんきに落ち着いてしまったと思います。

中学受験に一心不乱に挑んでいるときは、「中学受験が絶対有利! どこでもいいから入らないと! 」 と思い込みがちですが、実は、そうとは限りません。そんな現実が、実はあるということ、心に留めておいた方がいいと思います。

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