慶應義塾高等学校一般入試  入試当日チェックすべきポイント7つ

慶應義塾高等学校の一般受験日も近づいてまいりました。

慶應義塾高等学校の入試は独特の風景や習慣のようなのものがあるようです。urashimamama長男の経験からその様子や見どころ、そして心得ておくべき点について解説したいと思います。

1.  当日朝は混雑! 開場時間前には到着しよう

塾高の募集定員は例年330名程度ですが、毎年3倍~5倍の競争率となります。ということは受験者数は1,000人越え! そのため受付は思いのほか混雑します。焦ることのないように時間は十分に余裕を持って。開場時間8:00、集合時間8:30となっていますが7:30~7:45には日吉駅に到着するつもりで向かうといいでしょう。

2.イチョウ並木は 塾の応援で大混雑!

慶應義塾高等学校は神奈川のトップ校。各塾トップクラスの生徒が参戦します。そのため入試当日の朝は、日吉駅を出てすぐの、慶應日吉キャンパスのイチョウ並木には各塾の応援団(いや! 塾の先生方)が集結。受験会場に向かう塾生にエールを送ります。この風景、もはや日吉の冬の風物詩となっているようです。

イチョウ並木沿いを各塾が陣取って、応援団(いや、塾の先生方)がズラズラズラーっと握手の花道を作っています。塾によっては塾名の入った幟をいくつも立てて生徒たちを待ち構え、円陣を組んだり、「エイエイオー!」と勝ちどきを上げたり…。urashimamama長男によれば、それぞれの塾のキャラが見えてなかなか興味深い光景のようです。

小規模塾の方、単独受験の方はちょっとビックリされるかもしれませんが、そこは覚悟の上で。こんな光景を見られるのも慶應受験ならではだな~と楽しんで臨みましょう。なんなら、どさくさ紛れに握手してもらってもいいかも。大手塾の塾生にとっては、もちろん担当の先生に会えるのは心強いこと! たくさん激励してもらいましょう。

3.イチョウ並木の先は受付待ちの渋滞

塾の激励の花道を通り過ぎイチョウ並木を抜けると、その先に慶應義塾高等学校(以下、“塾高”と呼びます)の校舎が見えます。

並木道を塾高側にちょうど出たあたりからコーンが配置され、スタッフに並ぶよう指示されて列になって受付を待ちます。受験生が多いため、その列は一旦校舎に向かっては、元のイチョウ並木に折り返し、再び塾高校舎へ…と、うねうねと何回か折れ曲がり受付に辿りつくそうです。

これが思いのほか時間がかかるので、十分に時間の余裕を持って。また、以前の記事に書きましたが(『慶應義塾高校入試日の朝の風景2』 )、このうねうね~とした列のおかげで、誰かに目撃されてしまうかも! 慶應受験がバレたくない人には要注意ポイントです。密かに受験したい人は列が長くなる前に、早めに受付を済ませましょう。

4.万が一受験票を忘れたら

受付に申し出ると対応して下さるそうです。受験票を忘れた場合は速やかに受付窓口に申し出ましょう。このような、いざというときには受験票に添付した写真の予備と学生証があればスムースです。必ず携帯しましょう。

5. 試験の合間の休憩時間が、長い!

学校別模試などですでにご存知かと思いますが、慶應入試(志木・塾高)は科目と科目の間の休憩時間が非常に長い!です。その時間たるや40分! 昼休みは1時間です。元々大学予備門だった関係から?関係ない?…定かではありませんが。休憩時間中、気が張ったままでは持たないし、リラックスし過ぎてもダレてしまう。自分なりに休憩時間の過ごし方を具体的に組み立てておきましょう。

6.休み時間のチャイムが個性的

長男によると試験開始&終了を知らせるチャイム、これは通常の授業のチャイムでもあるそうですが、なんとも間延びした独特な調べだそうで。長調のみの単調な、音楽の先生によると楽典的にも「???」な、展開がないような、あるような…不思議な旋律だとか。塾高でしか聴けない稀なる旋律、耳を傾けてみてください。ただし、くれぐれも調子を崩さないように…!

7.スタッフの学生は…バイト!?

入試当日スタッフとして働いている高校生。彼らは正真正銘の現役塾高生ですが、学校が校内の生徒に募集をかけて選出した1日アルバイトなんだそうです。

現役生の試験スタッフが高校でありながらバイト待遇なんて、さすが塾高リベラル! 大学みたいです。その話を聞いて、urashimamamaは学校でアルバイト経験ができるなんてありがたい!と、長男に応募を薦めましたが…。実は、このバイト、応募資格は、無遅刻・無欠席の品行方正&成績優秀者限定とのこと。長男には、恐れ多過ぎのものでした(^_^;)。

自由な校風である塾高生は、良くも悪くもあらゆるタイプのキャラの生徒が生息しています。そこが良さだとは思いますが、確かに、何の制約もなくバイト募集したら、学校の意図に反して群がる生徒は個性的過ぎかも(笑)。

神聖な試験会場に、神妙な面持ちで向かう受験生を、“祭り大将”、“おしゃれ番長”の塾高生が誘導したら…? urashimamama的にはそれもユニークでアリとは思いますが…。やっぱり、学校側としては、この日は落ち着いた雰囲気で、上品に、粛々と執り行いたいでしょうからね。

ということは、スタッフの塾高生は、塾高きっての優等生揃い踏み!塾高合格の福の神たちです! 拝むと縁起が良いかもしれません…。

以上のように慶應義塾高等学校入試には、独特の風景や特色が見られます。

受験生の皆さま、入試当日は緊張されるとは思いますが、このような塾高ならではの見どころをチェックしながら心をほぐして試験に挑んでくださいね。