高校受験 難関校狙いは多数校を連日受験!それってハード?そのメリットは?

サピックスや早稲アカなどでは、難関校を志望する生徒は、志望校と同レベルの学校を多数受験します。urashimamama長男もそうでした。1月30日から2月18日までに7校受験。特に2月7日から15日まではほぼ連日入試でした(@_@)

実際行ける学校は一つなのに、なんでそこまで受けるの? 塾の実績作り?とお思いになる方も多数いらっしゃると思います。当初urashimamamaもそんな疑問を持ちましたが…。実際のところ、どうなんでしょうか? 受験生本人にメリットはあるのでしょうか?

多数受験は、塾の実績作りのため?

urashimamamaの知る限り、サピックス、早稲アカ、臨海などの首都圏難関私立対応の塾では、上位クラスの生徒は、開成、早稲田シリーズ、慶應シリーズ…とスケジュールが合う限り、志望校と同レベルの学校を片っ端から受験します。

塾の広告としては「○○高校XX人合格!」というコピーが最もインパクトがあって何より効果的です。他塾と差をつけるには、より多くの有名校に、より多くの数字(=合格者数)を掲載したい。そのためには勝率が高いと見られる上位クラスの生徒に一つでも多くの学校を受験してもらって効率良く“勝ち点”を稼ぎたい。だから塾は上位クラスの生徒に多数受験させるのだ、という説があります。

そういった思惑は、現実どこの塾でも少なからずあると思います。塾も商売ですからね。塾業界の競争は熾烈ですし。

しかし、あながちそれだけとは言えないとも思いました。実際に連日受験を経験したurashimamamaとしては…。

多数受験することによるメリット4つ

urashimamama長男も、多数校&連日受験しましたが、本人と我が家にとって意外に助かったことがありましたた。

どういった点でよかったかというと、以下の4つの点です。

1. 本命を受験する前に緊張をほぐせる

受験スケジュールを設定するにあたり、サピックスの先生から「第一志望の入試日を、受験第1日目に設定しないで」と、再三アドバイスを受けました。難関校レベルの受験は非常に緊張するので、中3の子どもにとって一発目で第一志望を受験するのは非常に危険とのこと。3校目くらいに本命を設定した方が良いと言われました。実際にそのくらいのタイミングで受けた方が無駄に緊張しなくて良かったみたいです。

2. 実際のテストを受けながら精度を上げていく

どんなに模試で場数を踏んでも、やはり入試は別物。場の雰囲気も、本人の緊張感も模試とは比べ物にならないものです。入試を複数回受けることによって、いわゆる“現場感”を付けて行き、実践で最後の仕上げをしていく、鍛え上げて行くという考えから複数校を受けるべきとのことです。実際に入試を受けていくことによって、試験に強くなっていったようです。

3.入試仕様の生活リズムが出来上がる

urashimamamaは、当初「こんなに連日受験してヘトヘトにならない!?」とちょっと心配しましたが、実際にやってみると連日受験のの方が体調&メンタル面で良かったと思いました。

なぜなら生活リズムが受験仕様に出来上がっていったから。

毎日受験なので、長男もいちいちガクブルに緊張することもなく、日々のノルマを次々こなす“お仕事”感覚で、毎日淡々と受験校に向かっていました。

サピックスの先生からは、「終わった試験については、考えるな。忘れろ」と言われていたようで、連日受験はその感情コントロールにも役立ったみたいです。

urashimamamaも、毎朝お弁当を作っては試験に送り出す、というルーティンワークとして比較的冷静に日々を送れました。

4. 途中で学校に行かなくていい

実際に受験期間に入ってから「よかった!」と実感したことはコレです!

生活リズムが崩れなくて済んだ

中学生って、入試が無い日は平日なら学校があります。そのため「連日入試はキツイ!」と心配して途中でお休みを設けたとしても、登校せねばなりませんでした。学校に行くことで生活リズムが狂ったり、集中や緊張感を途切れさせてしまった可能性大でした。インフル貰ったかもしれないし。 連日受験のおかげで一定のリズムをキープでき、体調を崩すことなく過ごせました。

未確定な状況下で友だちに会わずに済んだ

また長男の中学では、ほとんどの子が公立&私立の2校しか受験しないので、長男の受験はかなり特殊パターンでした。長男がいつまでたっても学校に復帰しないので周りの友達は段々と気になっていたことでしょう。そんなところへ中途半端に学校に顔を出したら…? いろいろ聞かれたり面倒だったかもしれません。学校に行かずに済んでよかったです。

塾の思惑通りだったとしても…メリットあり!

受験スケジュールを決定した際、「本当に大丈夫?」とメンタル、体調面で心配しましたが、実際にやってみると、かえって本人だけでなく家族全員にとっても一定の生活パターンが出来上がり、淡々と受験シーズンを過ごすことができた気がします。塾側の思惑があるとしても、それに乗っかって悪いことはなかったなあとurashimamamaとしては思いました。