高校受験 神奈川県の塾選び 6 サピックス 

サピックスは中学受験で有名ですが、高校受験においても難関校狙いの塾として高い実績を誇っています。

教室数、教室のあるエリア

サピックスは東京、埼玉、千葉、神奈川にありますが、校舎は都市部に限定。早稲アカなどとは違いエリア隅々に校舎を網羅していません。主要地域の各拠点に設置されています。関西圏には西宮に1校開設されています。

授業の内容、カリキュラム

筑駒、学芸などの国立附属校、開成、早慶などの私立難関校のオープン入試対策に照準を合わせているため、学習内容の難易度は高く、進度もかなり早いです。中2までに中学校の過程を全て終わらせ、中3からは受験対策に集中するカリキュラムとなっています。

サピックスのカリキュラムは各単元を、徐々に難易度を上げながら繰り返し学習する“スパイラル方式”。これにより、難易度の高い問題にも対応できるようになります。

内申対策はどんな感じ?

オープン入試専門の塾のため、定期テスト対策は一切行っていません。またカリキュラムの順番も学校と一致していない部分も。たとえば、中学の社会では、ある時期に学校によっては地理を学習していたり、歴史を学習していたりまちまちとなることがあるようですが、このような場合は特にサピックスの学習範囲が学校のものとは異なる場合が出てきます。ですが、入塾当初、先生から、スパイラル授業であること、学習内容もかなり深く高度であることから、カリキュラムを1周すると定期テストの問題は難なくできるようになると聞かされました。実際その通りで、学校のカリキュラムに対応していないからといって定期テスト対策に困ることはありませんでした。

勧誘は?

入室には入室テストで合格点を取る必要があります。合否結果の連絡および入室の意志確認で連絡をいただくことはありますが、基本的にはいわゆる勧誘は一切ありません

割引、特待生制度は?

兄弟割引、特待生制度は一切ありません。

urashimamamaの所見

  • 中学受験のサピックスの印象といえば、厳しくクール。生徒や保護者から問い合わせをすれば対応してくれますが、先生からは自発的な声かけは一切しないイメージでした。そこが長男には合わないなあ…という感がありましたが、中学部は生徒数が少ないこと、思春期の子どもへの対応は異なるということから、よりアットホームで生徒との会話を楽しんでくれたりしているようでした。習得が甘いと感じるところがあれば、具体的に宿題を出して下さったり、きめ細やかに対応して下さっていました。
  • 授業内容のクオリティは高いです。長男も授業内容に不満を述べることは一切ありませんでした。次男も体験授業に伺いましたが、「授業内容が面白い!」と言っていました。
  • 先生方はとにかく粒ぞろいで高い知性を感じます。そしてどの先生も誠実で教育熱心&研究熱心。他の塾に通塾するお友だちのママたちからは、度々担当講師の当たり外れについての悩みを聞きましたが、urashimamamaは、そういった不安を感じることは一切ありませんでした。
  • 心配事、質問等があれば電話をすればいつでも相談に乗って下さいます。また、勉強について親が口出しすると親子関係が悪くなるということで「叱り役は、こちらが引き受けます」というお考え。「何か心配事があれば、すぐにご連絡下さい」と常に言って下さっていたのが心強かったです。urashimamamaは、それにすっかり乗っかって、スキがあればすぐにサボる長男のことをよく言いつけていました(~_~;)
  • 授業料が高いのが難点。他の塾の約2倍という突出ぶりです。しかも中3の、逃げられない時期になってから授業料は跳ね上がります。中3の年間授業料は私立中学の学費よりも高かったかも。それだけの価値ある授業内容、講師のレベルの高さだとは思いますが…。
  • urashimamama的には、先生方が大変きめ細やかに対応して下さり感謝でしたが、それは長男がZクラスだったからかも。下のクラスのお友だちにの中には、授業について行けず、先生からの声かけも特になく辞めていった子もいました。
  • きめ細やかな対応といっても、小学生や幼稚園児に対するように「いい子、いい子♪」と面倒を見てくれるのとはちょっと違います。優しく声かけというよりは、逆に子どもに厳しく突っ込みを入れながら指導してくれる感じ。冗談交じりでシニカルな突っ込みに子ども自身が耐えられるかが問われます(^_^;)また、何でもかんでも先生からアプローチがあるわけでもないです。子どもから発露していく必要があります。小学部よりはアットホームで先生との距離は近くはありますが、先生方は生徒を大人として扱い、敢えて先回りはしないと言う感じである程度の距離を置いています。そういった点で、子どもによって合う合わないが出てくるとは思います。
  • 授業内容はかなり高度なので、実際に授業内容についていけない、宿題をこなしきれないという状況に陥ることも十分にあります。やはり、最後は筑駒、開成レベル狙いの塾ですから。
  • 難関校狙いの塾のため、神奈川県の公立高校には細かく対応していません。湘南、翆嵐を滑り止めにして、早慶以上を狙うという方式です。
  • ここ数年、日比谷高校の人気の台頭から都内の校舎では日比谷高校などの都立難関校への対策にも力を入れているようです。
  •  保護者会、セミナーなどの内容は大変充実しています。
  • サピックスは、“高スペックの生徒を確実に難関校に合格させる塾”だと思います。「サピックスに入ったおかげで、中くらいだった成績がグンと上がって、気付いたら難関校に受かりました~♪」なんて、美談はあり得ません。我が子の学力がサピックスのカリキュラムを十分に吸収でき、難関校を狙えるレベルかどうかを冷静に判断して入塾を考えた方が良いと思います。授業料と結果の費用対効果という意味でも。

サピックス中学部のHPはこちらです。