サピックス中学部 GS(ゴールデンウィークサピックス)特訓について

 

特別講座の第一段 GS(ゴールデンウィークサピックス)特訓

中3になるとサピックス中学部のカリキュラムも徐々に受験モードになり、それぞれの志望校に合わせて志望校別特訓講座が始まります。その第1段が『GS(ゴールデンウィークサピックス)特訓です。

GS特訓とは?

5/3-4の3日間行われる、志望校別に別れての初の講座です。それぞれの志望校の問題傾向に合わせて問題演習中心の授業。目標達成に向けて効果的に学習を行うことができます。生徒自身の受験勉強への意識が高まるというメリットも大きいです。そのような授業がゴールデンウィークからスタートするということで、恐らく他の塾よりも受験への意識付けも早めにスタートします。

GS特訓は任意? それとも必須?

オプション授業で毎月の授業料とは別料金。受講料は33,048円です。一応任意参加? と思いますが、基本的に塾生は全員どれかのコースを受講していると思われます。我が家の長男は、自動的に開成・筑駒コースを受講するようにと申込書を渡されました。本人も筑駒志望だったので、何の疑問も持たず、言われるがままに申し込みをして受講しましたが、入塾が遅いお友だちの中には受講を勧められなかった子もいたようです。まだカリキュラムに馴染めていなかったからかもしれません。

GS特訓のクラスはどう別れる?

コースは以下の志望校別に分れています。

首都圏

  • α1・・・開成高・筑駒高
  • α2…学芸大附属高、筑波大附属高
  • α3…都県立難関校
  • β1…早慶高
  • β2…英数特訓

関西圏

  • α…灘、東大寺、大阪教育大付属池田高
  • β…白陵高、早慶高、難関私立高

本人の希望と偏差値の状況に合わせて、どの講座を受けるべきか先生より指示を受けました。たとえ開成高校を第一志望にしていても、偏差値が足りなければα1コースの受講は許可されないということです。

長男の受けた講座は

長男はα1、開成・筑駒コースを受講しました。本人理系であること、筑駒志望であること、そしてサピックスオープンでの偏差値は60~62をキープしていたので希望通りのコースを受講しました。Zクラスの生徒は皆希望通りのコースを受講できたようです(レベル的にZなら当然と思います)。ただ、長男の通う校舎からは開成・筑駒コースを受講したのは長男一人だったそうです。恐らく土地柄から早慶コースに集中したのだと思います。地理的に塾高が近いので。

受講会場は?

志望校別に受講会場が分れます。開成・筑駒コースは東京校、自由が丘校、高田馬場校、渋谷校、三鷹校、横浜校。長男は渋谷校で受講しました。

授業内容は

問題演習中心の授業でした。普段の授業よりさらに高度な内容だったそうです。開成、筑駒ですから、当然ではありますが。物理などは特に、普段の授業よりもさらに深い内容、たとえば摩擦についてなども学習し、知識の幅が広がったそうです。

GS特訓を受講して長男が感じたこと

開成・筑駒コースは、サピックス各校舎のトップ層が集結するコースです。長男は、このコースを受講して、上位層の“凄さ”を強く実感したそうです。ずば抜けた優秀さに畏敬の念を抱いたとも当時言っていました。そしてコース受講直後、「もう一度会って対決したい! 」と、学習意欲に火が付いた様子でした。長男、飽くまでも受講直後のみでしたが…(笑)。

今回、長男にあらためて当時を振り返ってもらい感想を聞きましたが、「筑駒レベルを突破する子たちは、非常に理性が強いと思い知った」と言っていました。「開成・筑駒に受かるのは、地頭がいいからなんて言っているのは生ぬるい! そんなのん気なレベルじゃないんだよ! 」とurashimamamaは長男に説教されてしまいました(^_^;)。自分を律して勉強に取り組むそのストイックさが、とにかくハンパなかったそうです。

GS特訓を受講したメリット

  • 上には上がいることを知ったこと。その上のレベルの凄さを目の当たりにしたこと。
  • 同じ学校を目指すライバルたちと共に授業を受けることで大変刺激を受けた。
  • 受験への意識が高まった(長男の場合、その後も何度か波がありましたが…)。
  • ちょっと離れた校舎に通うことになるので、都心に行くための乗り換えに慣れたとも言っていました。当初、サピックスの先生に入塾を勧められたとき、メリットの一つとして「中3の受験の際には受験会場に自力でストレスなく行けるよう、本人の自立も目指します」と言われましたが、確かにサピックス生が受験する学校は広範囲。普段は学区内でちまちま暮らしている中学生には良い実地訓練になるなあと思いました。

以上がGS特訓での様子でした。