高校受験 神奈川県の塾選び 1

神奈川県の公立高校受験の特徴と塾の相関図について考えてみる

長男はサピックス中学部に通いましたが、長男の入学当初は高校受験のシステムや他の塾の様子が全く分かっていませんでした。しかし、中学校の3年間で、長男がお友だちから聞いた話や、ママ同士の情報交換から、それぞれの塾の特徴がだんだんと分かってきました。

そして今、次男のために塾を研究中です。私が住んでいる横浜、川崎周辺の高校受験向けの大手進学塾の特徴について、私の認識しているイメージをまとめてみます。

神奈川県の公立高校受験は内申点を取ることが第一

まずは神奈川県の公立高校の受験のシステムの特徴というか、ルールみたいなものを簡単に説明します。

内申点が合格ラインに達していないと受験ができない

それぞれの都道府県によっても違いがあるかと思いますが、神奈川県の公立高校受験のシステムは内申点重視。最近では、横浜翆嵐高校、柏陽高校など入試の点数の方を重視する傾向も出てきましたが、まだまだ限定。ほとんどの高校が合格ラインの内申点が設定されていて、学力が十分にあっても、内申点が達していないと受験することさえ許されない感じです。

私立の“併願校”も内申点で決まる

また、公立高校を受験する場合、公立が不合格でも行き先があるように、入試を受ければ合格確定となる私立の“併願校”を設定しますが、この受け入れ基準も内申点。

ちなみに“併願校”とは、公立が第一志望で、公立不合格だったら必ずそちらに進学するというのが前提。当日の入試さえ受ければ合格が保証されるというシステム。合格が保証される代わりに、他の私立は受験できません。

内申点が高くないと“併願校”のランクがガタ落ちに

合格が保証される“併願校”の説明を受けると、「あ~よかった! 全落ちは無いのね♪」と、一瞬安心しますが、この“併願校”というのが、なかなかクセモノです!

「当日の受験は失敗しても合格あげるよ~♪」なんて、やっぱり学校もボランティアじゃない。その学校にとって特待生レベルの子じゃない限り、そんなすごい権利を与えてはくれません。従って、特別難関校でなくても、中堅校でも、「何となく名前聞いたことある」レベルの学校は、軒並みオール5レベルでないと受け入れてくれません。

“併願校”の受入条件は他の私立を受けないことが前提。なので、公立が第一志望の場合、「まあ満足」と思える私立を併願校にしようとなると、限りなくオール5を目指さなくてはならない、という構図になるのです。「その内申取れてたら、公立だってもっと上狙うよ! 」なはずなのに、です。

 

進学塾は公立狙いか、私立狙いかで大別

このシステムを受けて、神奈川県の、特に私の住んでいる横浜、川崎周辺には様々な塾がありますが、大雑把に区別すると、公立狙いか、私立狙いかに分かれます。

公立狙いの塾は内申対策が充実

公立高校を照準に合わせた進学塾では、内申点アップのために定期テスト対策も熱心に指導してくれます。代表格としては、STEP湘南ゼミナールです。

国立大附属・難関私立志向の塾は学力重視

「内申点よりも実力勝負! 」と、考える場合、当日の試験のみで合否判定する、いわゆるオープン入試を狙う方法もあります。ただし、オープン入試校は、いわゆる難関と言われる私立や国立大附属校。ここに照準を合わせるには、公立狙いの塾よりもカリキュラムの難易度が増します。その代わりに内申対策はしていません。代表格はSAPIX早稲田アカデミーです(ただし、早稲アカは公立志望者向けにも対応しているようです。少数派のようですが)。また公立志向のSTEP、湘南ゼミナールも国立・難関私立向けの塾も開設されています。STEPではHi-STEP、湘南ゼミナールでは湘ゼミアルファがそれにあたります。

塾公立、私立どちらでも対応可能な塾

入塾する時点では、「公立か私立かなんて分らない! 」という人に対応可能なのが、臨海セミナー栄光ゼミナール。臨海セミナーは公立がメインのイメージではありますが、私立向けにも対応しています。また、個別指導もあるので、志望校に合わせてコースを変えたりできそうです。栄光ゼミナールは、クラスが少人数のイメージ。きめ細かく対応してくれそうです。

高校受験の塾選びをするときは、まずは公立 or 私立か、どのレベルの学校を狙うか、ゴールをイメージしてそれに合ったジャンルの塾を選ぶのがいいと思います。

次回より、それぞれの塾の特徴と私がリサーチした感想をお話ししたいと思います。